クラウド・テクノロジー・コンポーネントの概要
適切なクラウド・テクノロジーが、デジタル変革を加速させます。パブリック・クラウド・サービス、オンプレミス・インフラストラクチャー、ハイブリッド・クラウド、マルチクラウドのいずれのアプローチを使用している場合も、インテル® テクノロジーは、一貫した信頼性の高いパフォーマンスを提供します。
インテルのプラットフォーム・テクノロジーと、クラウドと ISV エコシステムの連携により、複雑さを軽減し、市場投入までの時間を短縮するとともに、Software Defined Infrastructure (SDI) のロックインを回避できます。幅広いワークロードとサービス全体で、シームレスなアプリケーションの移植性、データの移動性、コスト削減のメリットを体験できます。
クラウド・コンピューティング・テクノロジーのチェックリスト
最高クラスのクラウド・プラットフォームを構築するには、次のコンポーネントに関するニーズを検討することが重要です。
- インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載したクラウドサーバーは、オンプレミス・インフラストラクチャーの一部として、および最も一般的なパブリック・クラウド・インスタンスの中心として、ハイブリッド・クラウドの基盤を提供します。
- インテル® Optane™ DC パーシステント・メモリーが新しいクラスのメモリーを提供する一方、インテル® Optane™ SSD などのソリッド・ステート・ドライブ (SSD) ではデータの保存のほか、データの迅速かつ効率的な移動を行います。
- クラウド API 統合のためのソフトウェアを含むクラウド・コンピューティングおよびオーケストレーション・プラットフォームは、ハイブリッド環境およびマルチクラウド環境の管理、クラウドコンテナの導入、マイクロサービス・アーキテクチャーのサポートを支援します。
- インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーをベースとしたブロックチェーン・クラウド・ソリューションは、セキュリティーの強化とクラウド全体のトランザクションの保護を支援します。
クラウド・プロセッサー
強力なクラウド・インフラストラクチャーは、分析、AI、ハイパフォーマンス・コンピューティングなど、最も要求の厳しいアプリケーションの処理に対応する、最適化されたプロセッサーの基盤から始まります。
インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリー
インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、多様なワークロードに対して一貫したパフォーマンスを提供します。このプラットフォームを基盤とするクラウドは、互換性のある仮想化インフラストラクチャーによる複雑さを最小限に抑え、新しいアプリケーションを迅速に導入して、高速な応答時間を実現します。さらに、第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、VNNI 搭載のインテル® ディープラーニング・ブースト (インテル® DL ブースト) を採用し、AI パフォーマンスを強化しています。
インテル® FPGA アクセラレーション
インテル® FPGA は、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーと組み合わせることで、驚異的な消費電力当たり性能で、データセンターの劇的な高速化を実現します。これらの柔軟で多目的のデバイスは、検索や機械学習など、クラウドで一般的になっているさまざまな機能に合わせて再構成およびカスタマイズできます。
インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャー (SDI) に高い信頼性とアップタイムを提供するため、パフォーマンスと俊敏性に優れたクラウドを実現できます。
クラウドストレージ
レガシーストレージは、クラウドサービスの提供における大きなボトルネックとなります。最新のクラウド・ストレージ・ソリューションを採用することで、ストレージとメモリー階層の重要なギャップを埋め、パーシステント・メモリー、大容量メモリープール、高速キャッシュ、高速ストレージを実現できます。
インテル® Optane™ SSD
インテル® Optane™ SSD は、データセンターのストレージ階層とメモリー階層のギャップを埋めることで、ストレージのボトルネックを解消し、より大規模で低コストのデータセットを実現します。その結果、アプリケーションの高速化、レイテンシーの影響を受けやすいワークロードのコスト削減、データセンターの全体的な TCO の改善が可能になります。
インテル® Optane™ およびインテル® SSD で、データセンターの俊敏性とパフォーマンスを向上させることができます。これらのドライブは、効率的で高性能かつ堅牢で、セキュリティーにも対応しています。さらに、インテル® SSD は標準ベースのテクノロジーを基盤としているため、複数のベンダーやオープンソース・ソリューションから選択したクラウドモデルを柔軟に実装できます。
クラウド仮想化ソリューション
クラウドを稼働させるには、コンピューティングおよびその他のハードウェア・リソースを仮想化および抽象化するソフトウェアが必要です。ハイブリッド・クラウドの管理を成功させるには、これらのソフトウェア・ツールが必要です。
IT チームは、AWS Outposts*、Google Anthos*、Microsoft Azure Stack*、Red Hat OpenStack*、SUSE OpenStack* などのクラウド・コンピューティング・プラットフォーム、VMware vSphere* などのクラウド仮想化プラットフォーム、Red Hat OpenShift* などのコンテナ・アプリケーション・プラットフォームを評価する必要があります。これらのソフトウェア・ツールを使用すると、リソースの仮想化、コンテナの導入、ハイブリッド・クラウド環境のすべてのワークロードの単一ビューでの確認が可能になります。
包括的なクラウド戦略の一部
オンプレミス・インフラストラクチャーは、包括的なクラウド戦略の一部にすぎません。クラウド戦略では、クラウド管理プラットフォームおよびクラウド・サービス・プロバイダーのリソースとの統合方法も考慮されます。
インテル® 製品は、全体像を念頭に置いて設計されています。ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャー (SDI) 上で動作する業界標準のサーバーとテクノロジーにより、インテルは、安全なプライベート・クラウド上のワークロード環境のシームレスな管理、およびその多くがすでにインテル® アーキテクチャー上で動作している、パブリック・クラウドとの統合を支援します。これらは、ハイブリッド・クラウド・コンピューティングのすべての機能を最大限に活用するのに役立ちます。