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インテルは、世界規模のサプライチェーンにおけるすべての人の人権を守るために、倫理的で持続可能な方法で鉱物を調達する、責任ある調達に取り組んでいます。
十数年前、インテルはコンゴ民主共和国 (DRC) とその隣接国から紛争鉱物1を責任を持って調達する取り組みを開始しました。その後、コバルトにも取り組み、サプライチェーンにおけるより広範な人権問題や地理的問題にも活動を広げています。
私たちは、企業として、また業界として大きく前進したことを誇りに思っていますが、まだまだやるべきことがあることも理解しています。2030年 RISE 戦略における重要なテクノロジー・イニシアチブは、責任ある鉱物における当社の影響力を大幅に拡大し、新しい調達基準の作成を加速させることです。
2021年、インテル製マイクロプロセッサーにアルミニウム、銅、ニッケル、銀の材料を提供するサプライヤーを対象に、初めてこれらの鉱物に関する拡大鉱物調査を実施しました。これは、最も優先度の高い鉱物のサプライチェーンのマッピングを開始する RISE 戦略の重要なステップです。銅のサプライチェーンにおける標準化、適正評価の定義と実施に貢献するため、インテルは The Copper Mark のパートナーメンバーとして積極的に活動しています。さらに、サプライチェーンにおけるべての鉱物を責任を持って調達するという究極の目標を実現するために、業界団体と協力して基準の整備を続けています。2030年の RISE 目標に向け、今後も優先度の高い鉱物の特定を継続していきます。
インテルの使命は、3TG2 およびコバルトに関するこれまでのプラスの成果を維持し、鉱物や地理的範囲の拡大から生じるリスクに対処していくことです。当社のビジネスと世界の状況が進化し続ける中、当社は製品ラインと材料の責任ある調達を継続的に推進していきます。
私たちは、サプライチェーンにおける責任ある鉱物調達に向けて大きく前進したこと、また鉱山コミュニティーに住み、働く人々にとって良い結果を示せたことを誇りに思います。
2019年末に、インテルは非政府組織、米国政府代表、その他のテクノロジー企業の代表団の一員としてコンゴ民主共和国と隣国ルワンダを訪問し、鉱業が直面する課題を視察・議論しました。代表団を組織したのは Public-Private Alliance for Responsible Minerals Trade (PPA: 責任ある鉱物取引のための官民連携) で、インテルは指導的役割を務めています。この経験から得た重要な教訓は、持続可能性を確保し、サプライチェーンと結びついた最も脆弱なコミュニティーの生活を改善するには、企業が産出段階でのプログラム支援を強化する必要があるということです。そこでインテルは、適正評価プログラムを補完するものとして、同業他社や審査に合格した NGO と提携し、鉱山コミュニティーの支援を強化するため、より包括的なプログラムを開発しました。
2020年以降にインテルが支援したプロジェクトの例をいくつかご紹介します。
- City of Joy (PPA 経由): コンゴの鉱山コミュニティーで性暴力の被害者に医療、教育、総合的なリハビリテーションを提供するグループ。
- Congo Power: 鉱山地帯にクリーンな電力を供給するためのアライアンス。
- PACT-RMI 青年職業訓練プログラム: コンゴの若者に鉱業に代わる選択肢を提供することを目的としたプログラム。
- ブリティッシュ・コロンビア大学 (UBC) 図書館で、コンゴの視点に強く重点を置いた北米初の DRC 専門図書館コレクションを開発。
インテルチームの事実調査の旅 (動画) は、新型コロナウイルスのパンデミックで航空便がほぼストップする前に完了していましたが、最近発表されたインテルの 2030年までの社会貢献活動の目標が調達に関連していることから、その指針として役立てられました。
紛争鉱物とは?
タンタル、スズ、タングステン、金は、紛争鉱物と呼ばれています。1 これらの鉱物は、ノートブック PC からスマートフォン、タブレット、自動車、航空機、照明や宝飾品にいたるまで、私たちが日常的に依存しているテクノロジーやその他の製品にとって必要不可欠なものです。紛争鉱物は、コンゴ民主共和国やその他の紛争地域 (CAHRA) における殺害、暴力、レイプなどの人権侵害の資金源になっていると言われています。
私たちは、鉱物採掘に関わる深刻な人権侵害や紛争を助長するリスクを特定し、軽減するには、政府、非政府組織 (NGO)、民間の専門家、産業界の間で幅広い協力的な取り組みが必要であると認識しています。
インテルは、2009年に初めてサプライチェーンに関する調査を実施して以来、紛争鉱物の問題について、常にダイレクト・サプライヤーに働きかけてきました。当社の年次サプライチェーン調査では、サプライヤーに対し、RMI の Conflict Minerals Reporting Template (CMRT) を使用して、供給する製品に含まれるタンタル、スズ、タングステン、金の精錬業者および精製業者の出身国を特定するよう求めています。
米国証券取引委員会 (SEC) に提出した紛争鉱物に関する年次開示には、当社の 3TG2 適正評価の実施に関する追加情報が記載されています。
責任ある鉱物調達に関するインテルの取り組みについては、以下のリンクから詳細をご覧ください。
インテルのポリシー
責任ある鉱物調達におけるインテルのポリシー。
SEC 提出資料
米国証券取引委員会。
インテルのホワイトペーパー
鉱物の責任あるサプライチェーンを実現するためのインテルの取り組み。
CSR 報告書
取り組みの核心となるのは透明性。
お客様に向けて: 紛争鉱物とコバルトに関する宣言
インテルの CMRT と EMRT をダウンロードするには、リクエストを送信してください。
サプライヤー向け: インテルがサプライチェーンに求めるもの
ポリシーや期待される事項など、インテルとの連携に関する情報を入手できます。
製品と性能に関する情報
米国証券取引委員会 (SEC) により定義された「紛争鉱物」は、コンゴ民主共和国 (DRC) またはその隣接諸国における紛争に資金を供給する鉱物であるかどうかにかかわらず、錫、タンタル、タングステン、金を意味する広義語です。