データセンター施設のリスク管理
データセンター施設のリスク管理に対するインテル IT 部門のアプローチについて、詳細をご覧ください。
インテル IT 部門が運営する世界各地の 54 のデータセンター・モジュールは、インテルが継続するイノベーションの核となるインテルの設計、オフィス、製造、企業ビジネス領域を支えています。インテル IT 部門は、最近、プロセス、データ、可視性の独自な組み合わせにより、データセンター施設のリスク管理のアプローチ方法を改善しました。
- インシデント、問題、変更管理について ITIL (Information Technology Infrastructure Library) を導入しました。
- すべてのデータセンターのあらゆる側面を調査する、グローバル・データセンター・ストリート・ツー・サーバー (street to server) 監査を開発、実施しました。
- データセンターのインシデントに関するデータセンターのヒートマップを提供するカスタム・ダッシュボードを設計しました。
これらのプロセスを使用することで、データとツールは、データセンターのリスク軽減への取り組みをインテリジェントに優先し、ビジネスへの影響が最も大きい問題への投資に集中することを可能にします。4 年近くにわたり、インテルは全体のデータセンターのリスクスコアを 50% 強低減しました。注目すべき結果には、次のものが含まれます。
- データセンターの大規模なイベントの発生、影響および深刻度を低減しました。
- インシデントとビジネスへの影響はどちらも減少傾向にあります。
- リソースをどこに配分するかについて、より適切なリスク判断を行っています。
また、新しいメンテナンス方法の実施とドキュメントの更新を行いました。これらの取り組みにより、長期的な節約を 5 年周期で測定する中で、投資収益率が増加すると期待しています。今後もチームは、数年にわたる建設プロジェクトを含め、このプロジェクトから派生した取り組みを展開していきます。
リスクが減少した結果、インテルのデータセンター環境はより安定し、ビジネスへの影響が軽減されます。全体のインシデント数も減少しており、ビジネスへの影響を伴うインシデント数は 2022 年末にほぼゼロとなりました。さらに、インテルのデータによれば、インテルの情報に基づくリスクテイクの意思決定はますます正確になってきています。
インテルは、データセンターに投資しなければ技術的負債によってリスクが生じることを学びました。ITIL の変更、インシデント、問題管理モジュールの導入は、ほぼ 4 年にわたる非常に詳細なグローバルなデータセンター監査およびコーポレート・サービス部門との緊密な協力との組み合わせにより、全体のデータセンターのリスクスコアを 50% 低下させることができました。主なポイントには、次のものが含まれます。
- ITIL プロセスにより、適切な方法論が得られました。
- 徹底的な監査により、必要なデータが提示されました。
- ダッシュボードとヒートマップにより、必要な可視性が得られました。
現在、データ主導型のデータセンター投資決定が可能になり、最も重要で最高の投資収益をもたらす分野への投資に集中できるようになりました。ベストプラクティスの共有により、他の IT 部門がデータセンターのリスク管理を新たな視点で検討できるよう願っています。