インテル® IT の企業全体での Windows 11 のアップグレード
インテル® IT が、企業全体での Windows 11 のアップグレードをどのように高速化したかについて説明します!
例えば Windows 8.1 から Windows 10 へなど、主要な OS アップグレードは、歴史的に完了に 9 カ月から 12 カ月かかっています。当社の以前のアップグレードは、時間のかかるタスクシーケンスや、エンジニアが設計とテストに何週間もかけたカスタムのアップグレード・ユーザー・インターフェイスを使用して、オンプレミスで実行されました。
対照的に、クラウドベースの Windows Update for Business (WUfB) を使用することにより、これらのタスクシーケンスとカスタム・ユーザー・インターフェイスを廃止し、エンジニアリングにかかる時間を 4
週間からわずか数日に短縮しました。当社は、アプリケーション・レディネス・テストとパイロット・プロジェクトが完了してから、わずか 13 週間で Windows 11 のアップグレードのほとんどを完了しました。
Windows 11 へのアップグレードは、ユーザーに優れたパフォーマンスを提供し、同時に可能な場合にバッテリー持続時間を節約します。Windows 10 は、インテル® スレッド・ディレクターの基盤となるサポートを備えていますが、Windows 11 は、このパフォーマンス向上と省エネルギーのテクノロジー向けに完全に最適化されています。その結果、第 12 世代および第 13 世代のインテル® Core™ プロセッサー搭載のデバイスを使用する従業員は、Windows 11 で最高のユーザー体験を得ることができます。
当社の Windows 11 へのアップグレードの決定に影響を与えたその他の考慮事項は次のようなものです。
• Windows 10 は、2025年第 4 四半期に生産終了 (EOL) を迎える。
• Windows 11 には、Trusted Platform Module (TPM) 2.0 を必要とするなど、セキュリティー強化が含まれる。
• Windows 11 では、高い生産性とユーザー満足度を高める新機能も提供している (サイドバーを参照、「Windows 11 Enterprise のメリット」)。
• WUfB は、ユーザーに使い慣れたアップグレード体験を提供し、またカスタムのアップグレード・タスクシーケンスと OS イメージの管理のオーバーヘッドを削除できます。
当社の Windows 11 のアップグレードの多くの側面は、以前のアップグレードに似ていました。例えば、当社は通常通りアプリケーション・レディネス・テストを実行しました (このペーパーの広範で議論)。また、デプロイメント・リングを使用して、生産性に大きな影響を及ぼすリスクを軽減しました。しかし、Windows 11 へのアップグレードは、2 つの重要な点で、以前のアップグレード体験とは異なりました。
• 当社は、WUfB が、企業での使用向けに十分に成熟していると判断しました。当社は、インテルの情報セキュリティー事業部と密接に連携し、低リスクと高いセキュリティーを確保しました。
• Aternity と呼ばれる最近導入された PC クライアント・テレメトリー・ソリューションは、環境の監視に役立ちました。このアプリケーションは、Aternity を搭載したすべてのクライアント・デバイスにおいて、クライアントの健全性、パフォーマンス、安定性に関する重要なリアルタイムの情報を提供します。
当社の戦略計画は、次の通りです。
• 導入、すべての新しい PC は、Windows 11 をインストールして導入されています。
• アップグレード。当社は、このペーパーの執筆時点で、Windows 11 をサポートできるデバイスの 95% 近くをアップグレードしました (第 10 世代および第 11 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを運用するフリート全体の 60%)。
• 交換。当社は、2025年末までに、7 万台の古いデバイス (第 7 世代および第 8 世代インテル® Core™ プロセッサー搭載 PC) を、Windows 11 を実行する新しいデバイスに置き換える予定です。このペーパーの執筆時点で、当社はすでに 2 万台のデバイスを交換しています。
当社の Windows 11 へのアップグレードの取り組みが、ほかの組織が、中断を最小限に抑えて Windows 11 を導入する方法を模索するきっかけになることを願っています。