Windows クライアント管理の最新化
インテルの IT 部門が Windows クライアント管理を最新化するのは、どうしてでしょうか。インテルの IT 部門の仕事の大部分を占めているのは、175,000 人のエンドユーザーと 124,000 人の従業員向けの共有 PC が使っているクライアント・デバイスの管理です 検討が必要なことは、数多く存在します。PC に適切なドライバーとセキュリティー・パッチが適用されているか。新規採用者に対するプロビジョニングを、どのように迅速に行えるか。不正アクセスからリソースを保護しながら、必要とする企業リソースにエンドユーザーがアクセスできるようにするには、どうすれば良いのか、など数多くの点を考慮する必要があります?
効率的なクライアント管理プロセスの作成は、IT の効率性を維持し、優れたユーザー体験 (UX) を補強するためにも重要です。そのため、インテルではクラウドファーストの機能を備えた、最新のクラウドネイティブ・クライアント管理に向けた取り組みを継続しています。
ここ数年間で、既存のデバイスと新しいデバイスの両方をともに、Microsoft Intune、Entra ID、Autopilot、Windows Update for Business with Delivery Optimization など、クラウドベースのコンポーネントで構成された最新のクライアント・スタックに移行してきました。これらのコンポーネントの組み合わせにより、エンドユーザーの UX を向上させ、クライアント管理に関連する IT 部門の労力を大幅に軽減する、シームレスなクライアント・プロビジョニングをサポートします。クラウドへの移行から生じるメリットは数多くあります。具体的な例を紹介しましょう。
- オンプレミスに接続することなく、デバイスのセットアップ、パッチ適用、管理ができる。
- いくつかのオンプレミス管理ツールを排除し、多要素認証を常時要求することで、アタックサーフェスが減少する。
- 技術的負債の大幅な削減。
クライアントの最新化への取り組みを継続する計画は、ほかにもあります。しかし、インテルおよび社内のユーザーは、以下のような大きな成果をすでに実現しています。
- PC セットアップに関連する問題の 38% 削減
- オンサイトでの PC ビルドの労力を 40% 削減
- エンドユーザーのダウンタイムが年間 10,000 人日減少
- セキュリティー・パッチの準備にかかる時間を 100% 削減 (年間 10,208 日分のユーザーのパッチ適用時間を削減)
- 配信最適化により帯域幅を 40-60% 削減
このホワイトペーパーでは、インテルのクライアント管理戦略、ロードマップ、主な調査結果について紹介しています。この記事をきっかけに、他社の IT 部門がクラウドベースのクライアント管理のメリットを追求し、その実現への道のりが少しでも容易になることを願っています。