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5.4.4. 対称型および非対称型マルチプロセッシング・モード (SMPおよびAMP)
インテル® Stratix® 10 HPSのクアッドコア Arm* Cortex-A53 MPCore* は、対称型マルチプロセッシング (SMP) と非対称型マルチプロセッシング (AMP) のオペレーティング・モードをサポートします。
SMPモードでは、単一のオペレーティング・システムのインスタンスが4つのコアすべてを制御します。SMPコンフィグレーションは、さまざまなオペレーティング・システム・メーカーによってサポートされており、マルチプロセッシングの最も一般的で複雑ではないコンフィグレーション・モードです。
Linuxおよび商業用に開発されたオペレーティング・システムは、CPUコアのリソースを最大限に活用する機能を提供しており、それらを効率的に使用することで、最適なパフォーマンスと使いやすさを実現します。例えば、SMP対応のオペレーティング・システムは、プロセッサー親和性を設定するオプションを提供します。つまり、各タスクまたはスレッドを特定のコアで実行するように割り当てることができます。この機能により、それぞれの Arm* Cortex-A53コアへのワークロード分散をより適切に制御し、AMPの代替としてシステムの応答性を高めることができます。
ガイドライン: 市販のオペレーティング・システムで利用可能なパフォーマンスおよび最適化を理解し、SMP対応のオペレーティング・システムまたはRTOSが、要求するパフォーマンスおよびリアルタイム要件を満たしているかを確認します。
AMPのコンフィグレーションでは、最大4つの異なるオペレーティング・システムを4つの Cortex*-A53コアで動作させることができるため、より有効な組み合わせの実現が可能になります。AMPとSMPを組み合わせ、2つのコアでSMPを実行し、残りの2つのコアでAMPを実行することも可能です。
特別に考慮する内容
- AMPは、プロセスの管理とスケジュール、プロセス間通信の処理、イベントの同期、およびオペレーティング・システムの2つのインスタンス間の安全なプロセス管理の手法を十分に理解している場合にのみ使用します。
- OSプロバイダーは一般的に、提供するオペレーティング・システムをAMPモードで使用するためのサポートを提供しません。そのため、それらをAMPモードで使用する場合は通常、特別なサポート契約が必要になります。
- AMPを使用する場合は、Cortex-A53のバーチャライゼーション・フィーチャーを利用することが推奨されます。Cortex-A53にはバーチャライゼーションに向けたネイティブ・ ハードウェア・サポートが含まれており、AMPのリソース共有問題のほとんどを解決します。