IoT エッジ向け Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズおよびインテル® Core™ i3-N305 プロセッサー

電力効率の高い Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズ、インテル® プロセッサー N シリーズ、およびインテル® Core™ i3-N305 プロセッサーにより、デジタルサイネージ、POS システムなどの IoT エッジ・アプリケーション向けのディープラーニングおよびメディア処理を高速化します。これらのプロセッサーには、第 12 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー同様に、Xe アーキテクチャーを活用した Efficient-core (E-core) およびインテル® UHD グラフィックスが搭載されています。同じアーキテクチャーを使用することで、インテル® CPU のパフォーマンスと電力範囲全体で、アプリケーションとソリューションの移植が容易になります。

Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズでは最大 4 個、インテル® Core™ i3 プロセッサーでは最大 8 個のコアが含まれており、LPDDR5 および DDR5 メモリーと拡張 I/O を提供します。このプロセッサーは、前世代と比較して最大 1.30 倍のシングルスレッド・パフォーマンス、および最大 1.09 倍のマルチスレッド・パフォーマンスを実現します。また、これらはハードウェア仮想化、マルチ OS サポート、およびリアルタイム・コンピューティングなどの IoT エッジのユースケース向けに重要な機能を提供します。12

製品概要とインフォグラフィックをご覧ください。

Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズの主な機能

Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズ (6W ～ 12W) とインテル® Core™ i3 プロセッサー (9W ～ 15W) により、AI、4K メディア、およびリアルタイム・コンピューティング向けの IoT エッジ機能を拡大します。これらは、効率性、パフォーマンス、ディープラーニング推論アクセラレーター、およびエッジ・アプリケーション向けの内蔵インテル® UHD グラフィックスを融合しており、小売業の POS やデジタルサイネージ、携帯用医療用画像処理デバイス、またはオフィスのオートメーションに最適です。

Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズ

ディープラーニング推論向けに調整3

手頃な電力予算で、優れた AI アクセラレーションを実現します。このプロセッサーは、インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション 2 (インテル® AVX2) とインテル® ディープラーニング・ブースト (インテル® DL ブースト) をサポートし、前世代と比較して GPU オブジェクト検出推論パフォーマンスにおいて最大 6.85 倍、およびグラフィックス処理における最大 1.68 倍の向上により、演算負荷の高い処理とディープラーニング推論処理を高速化します。1

プラットフォームには、インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ツールキットによるクロス・アーキテクチャー・ディープラーニング推論、および Xe アーキテクチャーを活用した内蔵インテル® UHD グラフィックスによる AI ワークロードの並列処理に対するサポートが含まれています。

魅力的なビジュアル体験

最大 32 個の実行ユニット (EU) 搭載のインテル® UHD グラフィックスにより、最大 3 台の 4K60 ディスプレイを駆動します。一部の Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズとインテル® Core™ i3-N305 プロセッサー・プラットフォームは、最大 3 台同時の 4K60 SDR または 1 台の 4K60 HDR ディスプレイをサポートし、2 台のディスプレイ出力でのパイプロック同期機能 (Windows* OS のみ) を搭載しています。2

シングルルート IO 仮想化 (SR-IOV) により、仮想 GPU を有効にする一方で、メディア処理とアクセラレーション API が、画質とエンコード / デコード・パフォーマンスを正確にコントロールします。

ハードウェア仮想化およびその他向けのサポート

Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズには、ハードウェア仮想化、ハイパーバイザー、およびリアルタイム・ワークロードのサポートを含む IoT エッジ向けの主要な強化機能を搭載しています。これらの機能には、複数のオペレーティング・システム向けのハードウェア・レベルの仮想化とサポート、インテル® Time Coordinated Computing (インテル® TCC) によるリアルタイム・コンピューティング、およびプラットフォーム・コントローラー・ハブ (PCH) 上の 2.5 GbE の Time-Sensitive Networking 対応の統合 MAC が含まれます。24

IoT エッジに対応

Windows* 10 IoT Enterprise 2021 LTSC と LTS Linux* カーネル向けの長期ソフトウェア・サポートにより、使い慣れたソフトウェア機能を備え、更新間隔の長いデバイスの管理が容易になります。5また、一部のインテル® プラットフォームでの長期可用性とエッジ・ユースケース向け機能評価により、IoT エッジのお客様は、長期展開向けに Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズから最大限の価値を得ることができます。

インテル® OS ガード、インテル® バーチャライゼーション・テクノロジー (インテル® VT)、インテル® ブート・ガード、インテル® プラットフォーム・トラスト・テクノロジー (インテル® PTT) などの管理機能とセキュリティー機能が、プラットフォームの整合性とデータ保護、およびハードウェア支援型の暗号化アクセラレーションを提供します。6

最高水準の仕様

  • インテル® Core™ i3-N305 で最大 8 個の E-core
  • Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズで最大 4 個の E-core
  • 6W ～ 15W の電力範囲のベース・プロセッサー
  • CPU 上に 2 つの USB-C レーン
  • AI アクセラレーション向けにGPU に INT8 命令セット搭載の総合インテル® AVX2
  • 最大 32 個の EU を備えた Xe アーキテクチャー搭載のインテル® UHD グラフィックス2
  • 3 台の 4K60 SDR または 1 台の 4K60 HDR ディスプレイに対応
IoT Intel Atom® x7000E プロセッサーとインテル® Core™ i3 プロセッサー N シリーズ

IoT エッジ向け Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズで可能なこと

小売

グラフィックス処理とディープラーニング推論機能は、事前言語処理向けのオンボード AI およびセルフ・チェックアウトやモバイル POS システム用の音声テキスト化、またはオブジェクト認識とアイテム検索により、デジタルサイネージとキオスクのインタラクティブ体験を促進します。2

ヘルスケア

オンボード AI 支援型画像処理による、携帯医療画像処理デバイス向けに高速化された AI 処理能力とエネルギー効率の高いパフォーマンスを活用できます。2

オフィス・オートメーション

高帯域幅 I/O 搭載の高効率な CPU により、コピー機、プリンター、スキャナー、およびその他のオフィス機器向けの次世代アプリケーション、ユーザー・インターフェイス、大容量データ転送をサポートします。2

安全性とセキュリティー

ビデオ同期機能とディープラーニング AI 機能が、エントリーレベルのネットワーク・ビデオ・レコーダー (NVR) と AI ボックスのオンカメラまたは NVR のオブジェクト検出とオブジェクト認識をサポートします。

パートナー・スポットライト

TQ グループとインテル、エンベデッド・インテリジェント・エッジの柔軟性とパフォーマンスを強化

Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズ、インテル® Core™ i3 プロセッサー、インテル® プロセッサー N シリーズを搭載した TQMxE41S SMARC モジュールは、OEM およびソリューション・ビルダーが新しいエンベデッド・コンピューティング機能を提供できるよう支援します。

AAEON とインテルは、スペースに制約のあるエッジ導入むけに強力なビジョンおよび AI 推論のワークロードを実現

Intel Atom® プロセッサー x7000E シリーズ、インテル® Core™ i3 プロセッサー、およびインテル® プロセッサー N シリーズ搭載の AAEON UP Squared Pro 7000 シングルボード・コンピューターは、OEM、ソリューション・ビルダー、システム・インテグレーターがエッジにおいてビジョンや AI 機能を迅速に導入することを可能にしました。

製品の比較

製品と性能に関する情報

1性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、intel.com/processorclaims: Intel® Processors (英語) をご覧ください。
2一部の SKU で利用可能。
3一部の SKU で利用可能
4インテル® Time Coordinated Computing は、発売時の利用はできません。インテル® TCC は、発売後に予定されているアップデートの一部です。
5インテルは、ロードマップのガイダンスにる製品の提供やソフトウェアのサポートを確約または保証するものではありません。インテルは、通常の EOL/PDN プロセスにより、ロードマップの変更または、製品、ソフトウェア、およびソフトウェア・サポート・サービスの停止を行う権利を有します。 詳細については、インテルアカウント担当者にお問い合わせください。
6絶対的なセキュリティーを提供できる製品またはコンポーネントはありません。