リモートデバイス管理の利点
リモートおよびハイブリッドによる作業モードの採用の増加は、IT プロフェッショナルに課題をもたらしています。テクノロジーのサポート、メンテナンス、アップグレード、およびパッチ処理は、フリートのすべてのデバイスが期待通りに実行し、ネットワークが不正なユーザーやサイバー脅威から保護されるように、リモートで導入される必要があります。
今日のビジネスの従業員は、オンプレミス、自宅、あるいは外出先のどこで作業していても、一貫したテクノロジー体験を期待しています。こういったユーザーのニーズを満たすためには、IT チームには、統合されたビジネスクラスのリモート監視と管理 (RMM) 機能を提供する、高性能で高度に管理可能なクライアント PC が求められます。これを実現できるのが、Windows OS 向けインテル® Core™ Ultra プロセッサー搭載のインテル® vPro® Enterprise プラットフォームです。
インテル® vPro® Enterprise プラットフォームは、統合されたハードウェア対応の管理機能とセキュリティー機能を提供し、IT チームが、ユーザーや IT スタッフのいる場所を問わず、またデバイスの電源がオフになっている場合や OS が機能していない際にも、ユーザーおよびそのデバイスのサポートと保護を支援します。1
例えば、インテル® vPro® Enterprise プラットフォームは、ハードウェア・レベルでの電力管理を提供することで、パッチ処理やアップデート、その他の定期的なメンテナンスをリモートで自動的に管理し、時間の節約と人的なエラーの削減を実現します。また、IT チームは、ユーザーの周辺機器もリモートでサポートし、柔軟性を向上することができます。これは、ホームオフィスに、ドッキング・ステーション、複数のモニター、プリンター、その他の周辺機器を装備し、IT チームに新たな管理上の課題を与えることなく、ユーザー体験を向上することができることを意味します。
管理にハードウェアベース・ツールを選択する理由?
エンタープライズのリモート管理用ハードウェアベース・ツールを使用すれば、IT チームはソフトウェア・レベルおよびハードウェア・レベルの両方でプロセスを管理できます。つまり、デバイスの場所を選ばない監視、メンテナンス、および管理が可能となります。
リモート PC 管理を行うことにより、IT チームはデバイスに最新のオペレーティング・システム (OS) およびアンチウイルスとマルウェアスキャン・ソフトウェアがインストールされていることを確実にできます。業務時間外のパッチ適用は、更新することによる生産性への影響を最小限に抑えます。
また、リモートデバイス管理は、テレメトリーを採用してトラブルシューティングや問題の診断、および解決を行うことで、IT チームが受動型管理から予測型管理に移行することを支援します。
リモート管理のユースケース
リモート管理は、デバイスの安全を確保し、最適に機能させるのに役立ちます。機能豊富なデバイス・プラットフォームにより、IT チームは複数の重要なユースケースに対応する数々の強力なツールを活用できます。
OS とソフトウェアの更新
OS の更新とソフトウェアの展開は、IT チームにとって非常に厳しい課題となる場合があります。継続的なセキュリティーの脅威は、より頻繁なアップデートへとつながり、サポートされるユーザーやデバイスの数の増加に複雑さを加えます。リモートデバイス管理により、IT チームは、大量の OS アップデートやソフトウェアのインストールを自動化し、プロセスを便利なスケジュールで効率化できます。
パッチ管理
リモート管理により、IT チームはセキュリティーの強化に役立つ、自動化されたパッチ処理のアップデートを実装できます。IT チームは、業務時間外にシステムを起動してパッチ処理を適用し、ユーザーの生産性への混乱を最小限に抑えることができます。
デバイスのトラブルシューティング
リモートデバイス管理ソリューションは、IT チームに、先を見越したトラブルシューティング、問題の診断および解決を行う能力を提供します。IT チームは、リアルタイムのテレメトリー分析を使用して、システムの問題を診断し、それらを迅速に解決することができます。また、テレメトリーは、従業員向けのセルフサービスのヘルプツールにも適用でき、従業員は修復のオプションを個別に実装することも可能です。
デバイス更新
今日のビジネスは、定期的にデバイスを更新して、パフォーマンスを向上させる傾向があります。最新のデバイスには、エンドポイント・セキュリティーとデバイス管理機能の向上に役立つ機能も含まれています。統合リモートデバイス管理機能を搭載したデバイスを選択することにより、IT チームはインバンド管理およびアウトオブバンド管理、キーボード、ビデオ、マウス (KVM) 制御、電源のオン / オフ機能を活用して、ユーザーが利用できない場合でも、デバイスをリモートで監視、管理、およびメンテナンスすることが可能です。
インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジーによるリモート管理
インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® AMT) は、すべてのインテル® vPro® Enterprise (Windows 向け) プラットフォーム搭載 PC に内蔵されています。インテル® AMT は、リモート監視と管理、およびモバイルデバイス管理 (MDM) テクノロジーのスイートを提供します。
インテル® vPro® Enterprise (Windows 向け) プラットフォーム搭載の PC は、インテル® エンドポイント・マネジメント・アシスタント (インテル® EMA) ソフトウェアが付属しており、これにより IT チームは、既知の Wi-Fi ネットワークのクラウドを介して、ファイアウォール外のインテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー搭載。
Forrester Consulting の調査では、インテル® vPro® プラットフォームのデバイス・セキュリティー機能と管理機能により、3 年間で 130 万米ドルのコストを節約できることが分かりました。さらに、インテル® AMT によるリモートパッチ処理の自動展開により、3 年間で 81,000 米ドルのリスク調整コストの削減をもたらすことができます。2
アウトオブバンド管理
リモートデバイスは、ドライバーの破損、アプリケーション・クラッシュ、OS が動作またはブートしないなどが原因で問題が発生したり、応答しなくなったりする場合があります。インテル® AMT リモート管理機能により、IT チームは、これらの問題を簡単に処理し、有線 LAN 接続またはワイヤレス LAN Wi-Fi 接続を使用して、暗号化された接続でファイアウォール内外のクライアント・デバイスを管理することができます。帯域外接続は OS から独立して動作するため、リモートデバイスに持続接続し、修復や更新を管理することができます。
KVM Over IP
IT 管理者は、ユーザーのリモートキーボード、ビデオ、マウス (KVM) 制御をインターネット上でリモートで操作できます。KVM Over IP は、時間とコストを節約し、IT チームが分散した労働力を支援することを可能にします。インテル® vPro® Enterprise (Windows OS 向け) プラットフォームは、KVM リモート制御によるインテル® AMT のアウトオブバンド管理を実現し、IT スタッフが信頼できる Wi-Fi 接続を経由してシステムのキーボード、モニター、およびマウスを制御することを可能にします。リモートアクセスは、対面のサポートコールで利用できるものと同じレベルの制御を、低コストで、より便利に実現します。
リモート電源オン
リモート起動と電源サイクル機能では、スケジュールされたメンテナンス、バックアップ、診断、および夜間のパッチ処理の展開などその他のプロセスも実行することができます。これらのプラットフォーム管理機能ではまた、使用しないリモートシステムの電源をオフにして、ユーザーの作業を中断せずに、消費電力とコストを抑えることができます。
すべてのビジネス向けの最新管理機能
大企業から小規模企業まで、IT リソースが限られている成長途中の組織、そしてサポートをサードパーティーのマネージド・サービス・プロバイダーに依存する組織まで、あらゆるビジネスが、リモート管理機能の恩恵を受けることができます。
ビジネスは、これまで以上に多くの場所と多くのデバイスで稼働しています。これが、インテル® vPro® プラットフォームが、あらゆる規模の組織が、拡張する PC フリートの管理を可能にするための道を提供する理由です。小規模企業やリモート従業員は、インテル® vPro® プラットフォームによりリモート管理機能を簡素化することで、生産性やセキュリティーを妥協する必要なく、成長に向けて準備することができます。
内蔵リモートデバイス管理オプションを活用して、生産性を向上し、今日の課題に対応できます。