AN 796: Cyclone® Vおよび Arria® V SoCデバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683360
日付 7/27/2020
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ドキュメント目次

5.4.3. L2キャッシュ・データ・メモリーのECC

L2キャッシュメモリーはECCで保護されており、タグRAMはパリティー保護されています。L2キャッシュのECCは、システム・マネージャーのコントロール・レジスターを介して有効になります。

L2キャッシュのECCコントローラーの詳細に関しては、該当するHard Processor System Technical Reference Manualの「 Cortex®-A9 Microprocessor Unit Subsystem」の章で、次のセクションを参照してください。
  • Single Event Upset Protection
  • L2 Cache Controller Address Map for Cyclone® V、またはL2 Cache Controller Address Map for Arria® V

ガイドライン: L1およびL2キャッシュは、ECCが有効にされているキャッシュ可能なメモリー領域に対して、ライトバックおよびライトアロケートとしてコンフィグレーションする必要があります。

インテル® SoC FPGA EDSでサポートされるBSPの場合は、bsp-editorユーティリティーを使用してBSPをECCサポートに対してコンフィグレーションすることができます。

ベアメタル・ファームウェアの場合は、該当するHard Processor System Technical Reference Manualの「 Cortex®-A9 Microprocessor Unit Subsystem」の章で、「L2 Cache Controller Address Map」の内容を参照してください。

ガイドライン: ACPを使用しL3インターコネクトを介して行われるキャッシュ・コヒーレント・アクセスでは、L2キャッシュ・コントローラーでECCが有効になっている場合、64ビット幅の64ビットにアライメントされた書き込みアクセスを行う必要があります。

ECCを有効にしてもL2キャッシュのパフォーマンスに影響はありませんが、ACPを使用するアクセスは、64ビット幅にし、メモリー内で64ビットにアライメントされている必要があります。これには、FPGA-to-HPSブリッジを介してACPにアクセスするFPGAマスターが含まれます。ブリッジ幅とFPGAマスター幅の可能な組み合わせ、アライメント、バーストサイズとバースト長のリストに関しては、該当するHard Processor System Technical Reference Manualの「HPS-FPGA Bridges」の章で、「FPGA-to-HPS Access to ACP」の内容を確認してください。