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8. Agilex™ 7デバイスファミリーのPDNデザインの概要
Agilex™ 7デバイスファミリーのPDNデザイン・ガイドラインの概要は、次のとおりです。
- 現在のPDNデザイン・ガイドラインは、最大の消費電力、つまり最悪のユースケースを表しています。
- 何らかの理由 (さまざまなアプリケーション、コンフィグレーション、またはPTC) で電力データがPDNデザイン・ガイドラインに使用される最大電力よりも低い場合は、設計電流と最大電流の比率に基づいて、推奨されるデカップリング・コンデンサーをスケーリングする必要があります。比率の使用は推定値であり、パッケージボールの電圧仕様を確実に満たすには、時間領域シミュレーションが必須です。
- PCBに推奨されるパワーアップまたはパワーダウン・シーケンス・グループを適用します。詳細については、AN 692: Power Sequencing Considerations for Cyclone® 10 GX, Arria® 10, Stratix® 10, and Agilex™ 7 Devicesおよび Agilex™ 7パワー・マネジメント・ユーザーガイドを参照してください。
- パワーツリーのセクションに示されている推奨パワーツリーを、推奨されるマージされた電源ネットを備えた各 Agilex™ 7デバイスに使用します。
- 例えば、 Agilex™ 7 AGF014 2486A Package Early SiliconのPCB上には最小9 xの電圧レギュレーターが必要であり、 Agilex™ 7 AGF014量産シリコンのPCB上には最小10 xの電圧レギュレーターが必要です。推奨電圧レギュレーターはFPGA専用であり、ボード上の他のデバイスはカバーしていません。
- PCB上の電圧レギュレーターの最小推奨数は、コスト、面積、および電力効率の高いソリューション戦略によるものです。ただし、個別の電圧レギュレーターを使用することにより、すべての電源レールを分離できます。
- パワーツリーで推奨電圧レギュレーターを使用するか、PCB-VRMインダクターまたはバルク・コンデンサーの電源レールごとに必要な最大リップルもしくは総電流サポートに基づいた独自の電圧レギュレーターをデザインして、別々にデザインする必要があります。デカップリング・コンデンサーの推奨事項の表は、FPGAデカップリング・コンデンサーを示しており、電圧レギュレーターのバルク・コンデンサーは含まれていません。
- 推奨される底面またはFPGAペリフェラルのデカップリング・コンデンサーを、各電源ネットに使用します。
- 推奨されるLCフィルターを、電源ネットに使用します。
- IRドロップ補正用の検出ラインを使用します。
- FPGAをコンフィグレーションして、パッケージピンで許容される最大推奨ステップ負荷に従うようにます。
- IRドロップ解析用のポストレイアウト・シミュレーションを実行して、これが Agilex™ 7 AGFデバイス (EタイルとPタイルのみ) のPCB電源レールの許容誤差 、 Agilex™ 7 AGFおよびAGIデバイス (Fタイル、またはFタイルとRタイルの両方) のPCB電源レールの許容誤差 、および Agilex™ 7 AGMデバイス (Fタイル、またはFタイルとRタイルの両方) のPCB電源レールの許容誤差 の表に記載されたパッケージピンのDC仕様内にあるかどうかを確認します。
- VCCコアなどの重要な電源ネット用にパッケージピンまでポストレイアウトの時間領域PCBシミュレーションを実行して、 Agilex™ 7 AGFデバイス (EタイルとPタイルのみ) のPCB電源レールの許容誤差 、 Agilex™ 7 AGFおよびAGIデバイス (Fタイル、またはFタイルとRタイルの両方) のPCB電源レールの許容誤差 、および Agilex™ 7 AGMデバイス (Fタイル、またはFタイルとRタイルの両方) のPCB電源レールの許容誤差 の表に記載されたパッケージピンのAC電圧許容誤差または仕様を満たします。
- FPGAパッケージピンの電圧許容誤差 (DCまたはAC) を満たしていない場合は、PCBを確認してデカップリング・コンデンサーを更新し、シミュレーションをやり直す必要があります。