Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

1.1. Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリーの機能

Intel Agilex® 7 デバイスに含まれているメモリー・ブロック・タイプには、エンベデッド SRAM (eSRAM) ブロック、M20K ブロック、メモリー・ロジック・アレイ・ブロック (MLAB) があります。
表 1.   Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリーとサポートされるデバイスバリアント
メモリーブロック 項目 サポートされるデバイスバリアント
eSRAM
  • 18.432 メガビット (Mb) eSRAM ブロック
  • 高帯域幅で非常に高いランダム・トランザクション・レート (RTR) のオンチップ・メモリー・ブロックです。
  • 各ブロックは 8 チャネルで構成されており、それぞれのチャネルには 32 のバンクがあります。
  • 各バンクは 1 K の深さ、 64 ビットのデータ幅にコンフィグレーション可能です。
  • シンプル・デュアルポート RAM のみをサポートし、チャネルごとの同時読み出しおよび書き込みアクセスを備えます。
一部の F シリーズおよび I シリーズのデバイスでのみ利用可能です。
M20K
  • 20 キロビット (Kb) M20K ブロック
  • 専用のメモリーリソースのブロックです。
  • 大規模なメモリーアレイに最適で、多数の独立ポートを提供します。
F シリーズ、I シリーズ、および M シリーズのすべてのデバイスで利用可能です。
MLAB
  • 640 ビット MLAB
  • 拡張兼用ロジック・アレイ・ブロック (LAB) からコンフィグレーションされるメモリーブロックです。
  • 広く浅いメモリーアレイに最適です。
  • デジタル信号処理 (DSP) アプリケーションのシフトレジスター、広く浅い FIFO バッファー、およびフィルター遅延ラインの実装に最適化されています。
  • それぞれの MLAB は、10 個の ALM (アダプティブ・ロジック・モジュール) で構成されます。

Intel Agilex® 7 デバイスでは、MLAB 内の各 ALM を 10 個の 32×2 ブロックとしてコンフィグレーションすることができます。 Intel Agilex® 7 デバイスは、MLAB ごとに 1 つの 32×20 シンプル・デュアルポート SRAM ブロックを提供します。

Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリー・ブロックは、次の動作モードをサポートします。
  • シングルポート
  • シンプル・デュアルポート
  • トゥルー・デュアルポート
  • シンプル・クアッドポート
  • ROM
表 2.   Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリーの機能次の表は、 Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリー・ブロックでサポートされる機能をまとめています。
機能 eSRAM M20K MLAB
最大動作周波数 750MHz
  • 1GHz (シンプル・デュアルポート RAM モード)
  • 600MHz (トゥルー・デュアルポートおよびシンプル・クアッドポート RAM モード)
1GHz
合計 RAM ビット数 (パリティービットを含む) 18.432Mb 20,480ビット 640ビット
バイト・イネーブル 該当なし サポートされる サポートされる
アドレス・クロック・イネーブル

(アドレスストール)

該当なし サポートされる (シンプル・デュアルポート RAM モードでのみ) サポートされる
シンプル・デュアルポートの混合データ幅 該当なし サポートされる 該当なし
FIFO バッファーの混合データ幅 該当なし サポートされる 該当なし
メモリー初期化ファイル (.mif) 該当なし サポートされる サポートされる
デュアルクロック・モード 該当なし サポートされる (シンプル・デュアルポート RAM モードでのみ) サポートされる
完全同期メモリー サポートされる サポートされる サポートされる
非同期メモリー 該当なし 該当なし フロースルーでの読み出しメモリー動作にのみ
電源投入時の状態 該当なし 出力ポートはクリアされる
  • レジスターされる出力ポートはクリアされる
  • レジスターされない出力ポートではメモリーコンテンツの読み出し
非同期または同期クリア 該当なし
  • 出力レジスターと出力ラッチ
  • 読み出しアドレスレジスターでの非同期クリアがサポートされる (シンプル・デュアルポート・モードとシンプル・クアッドポート・モードでのみ)
出力レジスターと出力ラッチ
書き込みおよび読み出し動作のトリガー 立ち上がりクロックエッジ 立ち上がりクロックエッジ 立ち上がりクロックエッジ
同一ポートの Read-During-Write 該当なし 出力ポートは New Data Old DataまたはDon't Care に設定される 出力ポートは Don't Care に設定される
混合ポートの Read-During-Write 書き込み転送機能
  • ON = New Data
  • OFF = Don't Care
  • シンプル・デュアルポート RAM: 出力ポートは Old Data または Don't Care に設定される
  • トゥルー・デュアルポート RAM: 出力ポートは Don't Care に設定される
  • シンプル・クアッドポート: 出力ポートは new_a_old_b に設定される
出力ポートは New DataOld Data、または Don't Care に設定される
誤り訂正コード (ECC) のサポート
  • ×64 幅のシンプル・デュアルポート・モードの内蔵サポート
  • ×32 幅のシンプル・デュアルポート・モードの内蔵サポート
  • パリティービット

該当なし

Force-to-Zero 該当なし サポートされる 該当なし
コヒーレント読み出しメモリー 該当なし サポートされる 該当なし
フリーズロジック 該当なし サポートされる 該当なし
トゥルー・デュアルポート (TDP) のデュアルクロック・エミュレーター 該当なし サポートされる 該当なし