Agilex™ 7 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 12/17/2024
Public
ドキュメント目次

4.3.4. FIFO の機能におけるタイミング要件

wrreq 信号は、FIFO Intel® FPGA IP のパラメーター・エディターでオーバーフロー保護回路を有効にしている場合、もしくは OVERFLOW_CHECKING パラメーターを ON に設定している場合に無視されます (FIFO がフルの際に)。rdreq 信号は、FIFO Intel® FPGA IP コア・インターフェイスでアンダーフロー保護回路を有効にしている場合、もしくは UNDERFLOW_CHECKING パラメーターを ON に設定している場合に無視されます (FIFO が空の際に)。

保護回路が有効になっていない場合は、機能上の次のタイミング要件を満たす必要があります。

表 41.  機能におけるタイミング要件
DCFIFO SCFIFO
wrreq 信号は、wrfull 信号がアサートされたクロックサイクルと同じサイクルでデアサートします。 wrreq 信号は、full 信号がアサートされたクロックサイクルと同じサイクルでデアサートします。
rdreq 信号は、rdempty 信号がアサートされたクロックサイクルと同じサイクルでデアサートします。wrclk および rdclk の周波数に基づき想定される動作とは関係なく、これらの要件を満たす必要があります。 rdreq 信号は、empty 信号がアサートされたクロックサイクルと同じサイクルでデアサートします。
図 35.  wrreq 信号と wrfull 信号の機能におけるタイミング次の図は、wrreq 信号と wrfull 信号の動作を示しています。
図 36.  rdreq 信号と rdempty 信号の機能におけるタイミング次の図は、rdreq 信号と rdempty 信号の動作を示しています。

前述の DCFIFO の機能に必要なタイミングは、SCFIFO にも適用されます。この 2 つのモードの違いは、SCFIFO では、wrreq 信号は full 信号に基づき機能のタイミング要件を満たす必要があり、rdreq 信号は empty 信号に基づき機能のタイミング要件を満たす必要があることです。