Agilex™ 7 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 12/17/2024
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ドキュメント目次

2.8. Force-to-Zero

Force-to-Zero の機能は、選択した RAM メモリーブロックが単一のメモリーブロックよりも大きい場合のタイミング改善に役立ちます。この機能は M20K ブロックにのみ適用されます。

例えば、選択している RAM のメモリーブロックに 4096 ビットのメモリー深度がある場合、サポートする最大メモリー深度が 2048 ビットのみの M20K ブロックでは、2 つの RAM を多重化する必要があります。この機能を有効にすると、アドレス幅のステッチングを行う際に、M20K ブロックの出力で OR ゲートを多重化回路に置き換えることができます。アドレスの MSB で Force-to-Zero モードの読み出しイネーブル信号を制御するため、読み出しイネーブル信号がデアサートされると、他のメモリーブロックの出力は 0 に強制されます。これにより、データの出力は、選択されているメモリーブロックの出力からのみ読み出されます。

Enable Force-to-Zero feature をオンにするオプションは、RAM/ROM IP のパラメーター・エディターにあります。

注: Enable Force-to-Zero feature をオンにすると、読み出しイネーブル信号は、信号をデアサートした際に以前の値を維持しなくなります。