Agilex™ 7 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 12/17/2024
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ドキュメント目次

4.3.15. エンベデッド・メモリーの ECC 機能に関するガイドライン

FIFO Intel® FPGA IP コアは、エンベデッド・メモリーの ECC を M20K のメモリーブロックに対してサポートします。デバイスの組み込み ECC 機能では、次の内容を行うことができます。

  • シングルエラーの検出と訂正
  • ダブル隣接エラーの検出と訂正
  • トリプル隣接エラーの検出

FIFO の組み込み ECC 機能をオンにするには、FIFO Intel® FPGA IP の GUI で enable_ecc パラメーターを有効にします。

注: エンベデッド・メモリーの ECC 機能は、M20K のメモリー・ブロック・タイプでのみ利用可能です。
注: エンベデッド・メモリーの ECC では、可変データ幅をサポートします。ECC が有効になると、RAM は、32 (幅) x 512 (深度) のコンフィグレーションで複数の M20K ブロックを組み合わせ、インスタンス化を実現します。未使用のデータ幅は、内部で VCC に結び付けられます。
注: エンベデッド・メモリーの ECC 機能は、混合幅モードではサポートされません。
図 48. FIFO Intel® FPGA IP の GUI における ECC オプション

ECC の機能を有効にすると、生成される FIFO エンティティーに 2 ビット幅の誤り訂正ステータスポート (eccstatus[1:0]) が作成されます。このステータスビットは、メモリーから読み出されたデータにシングルビットの訂正されるエラーがある、訂正されない致命的なエラーがある、もしくはエラービットがないことを示します。

  • 00: エラーなし
  • 01: 不正
  • 10: 訂正可能なエラーが発生し、エラーは出力で訂正されています。ただし、メモリーアレイは更新されていません。
  • 11: 訂正不可能なエラーが発生し、訂正不可能なデータが出力で示されます。