Agilex™ 7 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 12/17/2024
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ドキュメント目次

3.3. Read-During-Write (RDW)

デジタル回路において、あるメモリー位置 (アドレス) にデータの読み出しと書き込みの両方を同時にアクセスすると、RDW が発生します。

これにより、予期しない動作が発生する可能性があります。タイミングによっては、読み出し動作で古いデータがキャプチャーされる、書き込まれている新しいデータがキャプチャーされる、またはその両方が混在する可能性があります。

Quartus® Prime IP で M20K メモリーブロックを使用している際に RDW が競合する場合は、2 つの特定のパラメーターにより出力動作をコンフィグレーションできます。
  • Old Data: これにより、読み出し動作では、書き込み動作が開始する前にアドレスに存在するデータが反映されます。
  • Don't Care: RDW 時の出力値は予測できません。このパラメーターは、競合時の特定のデータ値が重要でない場合に使用します。

個別の読み出しクロックと書き込みクロック

個別の読み出しクロックと書き込みクロックを使用するデザインでは、RDW の競合を避けるため、読み出し操作を開始する読み出しクロックの立ち上がりエッジ前に、書き込み操作におけるアドレスを読み出しアドレスとは異なる値に変更する必要があります(書き込みクロックの立ち上がりエッジで)。