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2.3.4. ゲートレベル・レジスターのリタイミング
ゲートレベル・レジスターのリタイミングでも、回路のスイッチング動作を減少させることができます。リタイミングは、デザインの機能性を変更することなく組み合わせブロック間でレジスターを入れ替えます。
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのPerform gate-level register retimingオプションでは、組み合わせロジック間のレジスターの移動を可能にしタイミングのバランスを取ることで、ソフトウェアがクリティカル・パスと非クリティカル・パスの間で遅延をトレードオフすることができるようになります。
リタイミングは、パイプライン化よりも少ないレジスターを使用します。このゲートレベル・レジスターのリタイミング例では、レジスターを組み合わせロジックに対して移動させることで、10 nsのクリティカルな遅延が短縮し、データ深度とスイッチング動作が低減しています。
図 15. ゲートレベル・レジスターのリタイミング
ゲートレベル・レジスターのリタイミングは、ゲートレベルで変更を行います。サードパーティー製の合成ツールからのATOMネットリストを使用している場合、Perform WYSIWYG primitive resynthesisオプションを選択し、ATOMプリミティブのゲートへのマッピングを解除し (これによりレジスターのリタイミングの実行が可能になります)、ゲートをインテル・プリミティブに再度マッピングする必要があります。