インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: 消費電力の解析と最適化

ID 683174
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

1.3.4. エンティティー固有のトグルレートの指定

トグルレートおよび静的確率は、デザイン内のそれぞれのノードとエンティティーに割り当てることができます。これらの割り当ては最優先され、他のすべての信号アクティビティー・ソースからのデータを無効にします。

Assignment EditorまたはTclコマンドを使用し、Power Toggle Rateおよび Power Static Probability割り当てを作成する必要があります。電力のトグルレートは、Power Toggle Rate 割り当てを使用し、1秒あたりの遷移の絶対トグルレートとして指定することができます。もしくは、Power Toggle Rate Percentage割り当てを使用し、割り当てられたノードのクロックドメインに対するトグルレートを、階層レベルで行われているより詳細な割り当てに指定することができます。

注: Power Toggle Rate Percentage割り当て使用時にノードがクロックドメインを持たない場合、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは警告を発行し、その割り当てを無視します。

トグルレートと静的確率を個々のノードとエンティティーに割り当てることは、分析する信号またはエンティティーに関して理解している場合に適切です。例えば、100 Mhzのデータバスまたはメモリー出力が、本質的にランダムな (時間に相関のない) データを生成することを把握している場合、0.5の静的確率と1秒あたり5000万遷移のトグルレートを直接入力することができます。

Power Analyzerは双方向のI/Oピンを異なる方法で扱います。ピンの組み合わせ入力ポートと出力パッドは同じ名前を共有します。ただし、それらのポートは同じ信号アクティビティーを共有しない場合があります。信号アクティビティーの割り当てを読み取る際に、Power Analyzerは異なる名前を作成します。双方向信号を出力としてコンフィグレーションする場合は <node_name~output> の名前を作成し、信号を入力としてコンフィグレーションする場合は <node_name~result> になります。例えば、デザインにMYPINという双方向ピンがある場合、組み合わせ入力の割り当てはMYPIN~resultの名前を使用し、出力パッドの割り当てはMYPIN~outputの名前を使用します。

注: Assignment Editorでロジックの割り当てを作成する際に、MYPIN~resultおよびMYPIN~outputのノード名をノード・ファインダーで見つけることはできません。そのため、ロジックの割り当てを作成するには、2つの異なるノード名を手動で入力し、双方向ピンの入力および出力ポートに割り当てを作成する必要があります。