インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: 消費電力の解析と最適化

ID 683174
日付 4/01/2019
Public
ドキュメント目次

1.1. 消費電力解析ツール

インテル® Quartus® Primeデザインスイートは、デザインプロセスのさまざまな段階においてFPGAデザインの消費電力を解析するためのツールを提供します。

  • Early Power Estimator (EPE) スプレッドシートは、電源のプランニングを行うための消費電力の見積もりを、デザインをコンパイルする前に行います。
  • インテル® Quartus® PrimeのPower Analyzerは、フィット後のデザインの消費電力を見積もります。それにより、電力バジェットのガイドラインを確立できます。
図 1. 異なる入力と異なる消費電力解析ツールによる見積もり精度


表 1.  EPEと インテル® Quartus® Prime Power Analyzerの機能の比較
特性 EPE インテル® Quartus® Prime Power Analyzer
使用するタイミング いつでも使用可能
注: フィット後の消費力解析においては、 インテル® Quartus® Prime Power Analyzerを使用するとより良い結果が得られます。
フィット後
ソフトウェア要件 スプレッドシート・プログラム インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア
精度 中から非常に高い範囲
データ入力
  • リソース使用率の見積もり
  • クロック要件
  • 環境条件
  • トグルレート
  • フィット後のデザイン
  • クロック要件
  • 信号アクティビティーのデフォルト値
  • 環境条件
  • レジスター転送レベル (RTL) のシミュレーション結果 (オプション)
  • フィット後のシミュレーション結果 (オプション)
  • ノードまたはエンティティーごとの信号アクティビティー (オプション)
データ出力
注: EPEおよびPower Analyzerの出力は、デバイスファミリーによって異なります。
  • 熱消費電力の総量
  • 静的熱消費電力
  • 動的熱消費電力
  • オフチップ消費電力
  • 電源から引き出される電流
  • 熱消費電力の総量
  • 静的熱消費電力
  • 動的熱消費電力
  • I/O熱消費電力
  • デザイン階層ごとの熱消費電力
  • ブロックタイプごとの熱消費電力
  • クロックドメインごとの熱消費電力
  • デバイス供給電源
動的リコンフィグレーション・フィーチャーに対するトランシーバーの消費電力見積もり これらの機能によるインクリメンタル消費電力の見積もりを含みます。 含まれていません。
注: インテル® Quartus® Prime Power Analyzerは、 インテル® Stratix® 10の高帯域幅メモリー2 (HBM2) IP、 インテル® Stratix® 10 HPS IP、 インテル® Arria® 10 HPS IPの インテル® FPGA IPに対する分析をサポートしていません。これらの インテル® FPGA IPに向けた消費電力の見積もりは、EPEスプレッドシートで取得できます。