インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システム (HPS) のリモート・システム・アップデート・ユーザーガイド

ID 683184
日付 7/10/2020
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ドキュメント目次

6.6.4. フラッシュ破損のフォールバック

この項では、U-Bootを使用して、フラッシュの破損が原因でコンフィグレーション・エラーが発生した場合のフォールバックを示します。
注: この項にリストされているコマンドは、最初に実行される基本動作の項のコマンドに依存しています。具体的には、アプリケーション・イメージをP2フラッシュ・パーティションに追加します。
  1. ボードの電源を再投入し、U-Bootを停止して、RSUステータスログを確認します。
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x02000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000000

    スロット1 (パーティションP2) からのアプリケーション・イメージは、CPBで最も優先度が高いとマークされているため、ロードされました。

    フィールドの意味は、次のとおりです。
    • Retry カウンターが 0x00000000 - このイメージをロードするための最初の試行です。
    • State 0x00000000 - 報告するエラーはありません。
  2. スロット1の一部を消去して、イメージを破損します。
    SOCFPGA # sf probe
    SF: Detected mt25qu02g with page size 256 Bytes, erase size 4 KiB, total 256 MiB
    SOCFPGA # sf erase 0x02000000 0x4000
    SF: 16384 bytes @ 0x2000000 Erased: OK
  3. ボードの電源を再投入し、U-Bootプロンプトを停止して、RSUログを照会します。
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x01000000
    Last Fail Image : 0x02000000
    State           : 0xf004d003
    Version         : 0x0dcf0202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000000

    現在のイメージはP1であり、P2は失敗として表示されます。max retry オプションで指定されているように、SDMはフラッシュからのイメージのロードを3回試行したことに注意してください。バージョンフィールドの上位16ビットは 0x0DCF として設定されます。これは、イメージをロードできなかったため、エラーが決定ファームウェアによって報告されたことを意味します。ステートフィールドの上位16ビットは 0xF004 に設定され、内部エラーを示します。詳細については、 RSUステータスおよびエラーコード を参照してください。

  4. エラーステータスをクリアし、ログを再度表示して、クリアされたことを確認します。
    SOCFPGA # rsu clear_error_status
    SOCFPGA # rsu status_log
    Current Image   : 0x01000000
    Last Fail Image : 0x00000000
    State           : 0x00000000
    Version         : 0x00000202
    Error location  : 0x00000000
    Error details   : 0x00000000
    Retry counter   : 0x00000000