インテル® Agilex™ ハード・プロセッサー・システム (HPS) のリモート・システム・アップデート・ユーザーガイド

ID 683184
日付 7/10/2020
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ドキュメント目次

1.2. システム・コンポーネント

図 2 は、RSUを使用したインテル Agilex SoCベースのシステムの一般的なコンポーネントを示しています。
図 2. システム・コンポーネント

ビットストリームは、SDMピンに接続されたコンフィグレーション・フラッシュ・デバイス (QSPI) に格納されます。HPSソフトウェアは通常、HPSピンに接続された大容量記憶フラッシュデバイス (SD/eMMC/NAND) に格納されますが、SDMピンに接続されたフラッシュデバイスに格納することもできます。

表 1.  システム・コンポーネント
コンポーネント 説明
FPGA Configuration Data FPGA先行モードを使用する場合、ビットストリームのこのコンポーネントには、完全なFPGAおよびI/Oコンフィグレーション・データが含まれます。HPS先行モードを使用する場合、HPSおよびHPS EMIF I/Oのみが含まれます。
SDM Firmware

Secure Device Managerのファームウェアは、

  • RSUを管理するためのコマンドを提供します。これらのコマンドに直接アクセスすることはできません。代わりに、U-BootおよびLinux*の両方が、SDMコマンドによって提供される機能に間接的にアクセスするためのサービスを提供します。
FSBL

HPS First Stage Bootloaderは、

  • ハードウェアを初期化し、SSBLをロードします。
SSBL

HPS Second Stage Bootloaderは、

  • オペレーティング・システムをロードして起動します。
  • SDMコマンドを使用して、RSU APIおよびコマンドライン機能を提供します。
  • 常駐のSecure Monitor Call (SMC)6 ハンドラーを提供して、Linux*がSDMコマンドを間接的に使用できるようにします。
Linux* Drivers

インテルRSUドライバーは、U-Boot SMCが提供する機能を使用して、Linux*で実行されているアプリケーションでサービスを使用できるようにします。

LIBRSU

RSUを管理するためのAPIを提供するLinux*のユーザー・スペース・ライブラリーです。

RSU Client

RSUの管理にLIBRSUを使用するLinux*のサンプル・アプリケーションです。

インテルは、コンフィグレーション・ビットストリームの一部であり、SDMフラッシュに位置するコンポーネントの信頼性の高い更新に焦点を当てたRSUソリューションを提供しています。残りのシステム・コンポーネントを確実に更新するためのスキームを考案するのはユーザーの責任です。

さまざまなシステム・コンポーネントのバージョン互換性要件の詳細については、バージョンの互換性に関する考慮事項の項を参照してください。

6 Cortex-A53には、EL0-Application、EL1-OS、EL2-Hypervisor、およびEL3-Secure Monitorの4つの実行レベルがあります。SDMとの相互作用は、EL3で実行されているソフトウェアでのみ許可されます。U-BootはEL3で実行され、Linux*はEL1で実行されます。Linux*がSDMと通信するには、U-Bootによって常駐となったままのハンドラーにSMCトラップを発行する必要があります。次に、そのハンドラーはEL3で実行され、SDMと通信できるようになります。