AN 556: インテルFPGAにおけるデザイン・セキュリティー機能の使用

ID 683269
日付 11/12/2019
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ドキュメント目次

インテルArria 10およびインテルCyclone 10 GX Qcryptセキュリティー・ツール

Qcryptツールは、スタンドアロンの暗号化ツールとして、インテルArria 10およびインテルCyclone 10 GX FPGAコンフィグレーション・ビットストリーム・ファイルの暗号化および復号化に使用できます。Qcryptツールはまた、スクリプトを介してHPSブートイメージの暗号化に使用することもできます。さまざまな種類のセキュリティー設定で、 インテル® Quartus® Primeグラフィカル・ユーザー・インターフェイスから現在アクセスできないものは、Qcryptツールを通して設定することができます。

Qcryptツールでは、ロウ・バイナリー・ファイル (.rbf) のみが暗号化および復号化しますが、.sof および .pof ファイルなどのその他のコンフィグレーション・ファイルの暗号化および復号化はされません。暗号化フローの間、Qcryptツールでは認証タグを生成し、同時に.rbf ファイルを暗号化します。認証タグによって、コンフィグレーション・ビットストリームの変更や改ざんが防止されます。Qcryptツールを使用すると、暗号化と復号化の他にもさまざまなセキュリティーの機能や設定のイネーブルと設定ができるようになります。セキュリティーの機能や設定を .rbf ファイルに組み込むことで、さまざまな種類のセキュリティー機能をインテルArria 10およびインテルCyclone 10 GXデバイスで柔軟に使用することができます。セキュリティー・ヒューズを恒久的に書き込む必要はありません。.ekb ファイルまたは暗号化されたコンフィグレーション・ファイル (.rbf 以外) を生成するには、 インテル® Quartus® Prime Convert Programming Fileツールを使用してください。

注: Qcryptツールはライセンス保護されていないので、すべての インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのユーザーに使用いただけます。