AN 556: インテルFPGAにおけるデザイン・セキュリティー機能の使用

ID 683269
日付 11/12/2019
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ドキュメント目次

Qcryptツールのオプション

表 7.  Qcryptツールの基本オプション
基本オプション 説明
--encrypt デフォルト動作で input_file.rbf を暗号化します。
--decrypt input_file.rbf を復号化して、元のビットストリームを取得します。復号化後の .rbf が元のビットストリームと異なるのは、セキュリティー・オプションがイネーブルされていた場合です。明示的にこれらのセキュリティー・オプションをレベル0にリセットすれば、復号化された .rbf を暗号化前の元の .rbf と一致させることができます。元の .rbf ファイルは、復号化後のファイルとわずかに異なりますが、その違いは無視できます。
--keyfile=<KEY_FILE> このキーファイルのデフォルト名は keyfile.key です。このオプションを使用すると、keyfile.key に別の名前を指定できます。キーファイルは、現在のプロジェクト・ディレクトリーにあり、そこには input_file.rbf も格納されています。キーファイルの例は、インテル Quartus Prime開発ソフトウェアを使用したシングルデバイス .ekpファイルの生成およびコンフィグレーション・ファイルの暗号化 を参照してください。
--keyname=<KEY_NAME> 使用する名前付きキーをキーファイルから指定します。デフォルトで、ツールではキーファイルの最初のキーを使用します。
--keystore=<types of key> 使用するセキュリティー・キーを指定します。
  • otp (不揮発性キー)
  • battery (揮発性キー)
One-time programmable (otp) がデフォルト値です。
--iv=<HEX_VALUE> オプションのシード値。非ランダム初期化ベクトル (IV) が作成されます。デフォルトでは、.rbf が暗号化されるたびに暗号化された異なる.rbf が生成されます。このオプションでは、シード値を指定して、同じ .rbf の生成を確実に行うことができます。これには同じ --iv 値を使用します。HEX_VALUE には、任意の32ビット16進値を指定できます。
表 8.  Qcryptツールのセキュリティー・オプション
セキュリティー・オプション 説明
--lockto=<FILE_NAME.qlk>

認証を以前の対応ベース・ビットストリームにロックします。

.qlkファイルが自動作成されるのは、CvPコア・イメージ・ビットストリームなどの基本コンフィグレーション・ファイルが暗号化されるときです。このオプションを使用して、後続のコアCvPまたはパーシャル・リコンフィグレーション・イメージを基本コンフィグレーションのみで使用可能にします。これにより、後続のビットストリームが、誤った (しかしそうでなければ認証されている) ベース・ビットストリームを介してロードされるのを防ぐことができます。

--no-lockto 必須の --lockto 要件をオーバーライドします。
--epof-only=[0:3] 暗号化および認証されたビットストリームのみを外部コンフィグレーションに使用できるようにします。
--no-config=[0:3] 外部ピンからのコンフィグレーションをディスエーブルします。このオプションを設定すると、コンフィグレーションの制御は内部HPSによってのみ行うことができます。
注: このセキュリティー・オプションは、 インテル® Cyclone® 10 GXではサポートされていません。
--no-pr=[0:3] 外部パーシャル・コンフィグレーションをディスエーブルします。
--no-jtag-key=[0:3] キー関連のJTAG命令をディスエーブルします。
--no-jtag-ext=[0:3] JTAGセキュアモードをイネーブルします。
--no-jtag=[0:3] 外部JTAGピンをBYPASSモードに強制します。
--no-hps-jtag=[0:3] 内部HPS JTAGをBYPASSモードに強制します。
注: このセキュリティー・オプションは、 インテル® Cyclone® 10 GXではサポートされていません。
--no-otp-key=[0:3] 不揮発性OTPヒューズキーの使用をディスエーブルします。
--no-battery-key=[0:3] バッテリー・バックアップ付きキーの使用をディスエーブルします。
--lock-battery-key=[0:3] バッテリー・バックアップ付き揮発性キーの変更または上書きを防止します。
--secure=[2:3] テストモード<default=2> をディスエーブルします。