AN 784: PCI Express* リファレンス・デザインを使用した インテル® Arria® 10 デバイスのパーシャル・リコンフィグレーション

ID 683856
日付 11/06/2017
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ドキュメント目次

1.1.2. メモリーアドレスのマッピング

PCIe* IPコアは、BAR 2とBAR 4の2つのベース・アドレス・レジスター (BAR) を介してデザインコアに接続します。BAR 2とBAR 4は結果として、独自のAvalon-MMインターフェイスに接続します。

BAR 4は、Avalon-MMフリーズブリッジやPRリージョンに向けたPRリージョン・コントローラーなどのインターフェイス・コントロールに接続する他にも、最大8 kBのPRリージョンのメモリーにも直接接続します。PR IPコアやシステム記述ROMなどのドライバーがアクセスするコンポーネントは、BAR 2を使用します。次の表に、 PCIe* IPコアに向けたメモリー・アドレス・マッピングをリストします。
表 1.   PCIe* のメモリー・アドレス・マップ
ドメイン アドレスマップ Base End
BAR 2 System Description ROM 0x0000_0000 0x0000_0FFF
BAR 2 PR IP 0x0000_1000 0x0000_103F
BAR 4 PR Region 0x0000_0000 0x0000_FFFF
BAR 4 PR Region Controller 0x0001_0000 0x0001_000F
BAR 4 DDR4 Calibration Export 0x0001_0010 0x0001_001F

リファレンス・デザインは、外部メモリー・インターフェイスのIPコアによって提供されるDDR4キャリブレーションのステータスをエクスポートします。初期化時に、EMIF IPコアは、DDR4インターフェイスをリセットするためにトレーニングを実行します。EMIFは、キャリブレーション・フラグを使用して、このリセットの成否をレポートします。ホストは、DDR4がこのリセット・トレーニングに成功しなかった場合に必要なアクションを決定します。よって、このインターフェイスはホストへとエクスポートされます。

次の表に、外部メモリー・インターフェイスからPRリージョンへのメモリー・アドレス・マッピングをリストします。
表 2.  DDR4外部メモリー・インターフェイス (EMIF) のメモリー・アドレス・マップ
アドレスマップ Base End
DDR 0x0000_0000 0x7fff_ffff
PRロジックからAvalon-MMインターフェイスで2 GBの DDR4メモリースペースが使用可能です。