インテル® Stratix® 10デバイスファミリー・ピン接続ガイドライン

ID 683028
日付 12/23/2020
Public
ドキュメント目次

例18: インテル® Stratix® 10 DX (–1V、–2V、および –3V部品)

表 52.   インテル® Stratix® 10 DXの電源共有ガイドライン (–1V、–2V、および –3V部品) (10Gbps < Pタイル・トランシーバーのデータレート <= 16Gbps) (10Gbps < Eタイル・トランシーバーのデータレート <= 57.8Gbps)電力レギュレーターを9台使用する例
電源ピン名 レギュレーター・グループ 電圧レベル (V) 電源許容範囲 電源 レギュレーターの共有 説明
VCC 1 SmartVID ± 30mV スイッチャー (*) 共有

VCCとVCCPは、同じ電圧プレーンを共有している同じレギュレーターから供給してください。電源レールに同じ電圧レベルが必要な場合は、VCCL_HPSをVCCおよびVCCPと同じレギュレーターに接続することも選択できます。また、VCCPLLDIG_HPS電源は、適切なアイソレーション・フィルタリングを使用して、共有VCC、VCCP、およびVCCL_HPS電源プレーンに接続することができます。

フィルター処理した電源トポロジーを実装する場合は、フィルター全体のIRドロップについて考慮してください。

インテル® Stratix® 10 DXデバイスでHPSを利用する予定がない場合でも、HPS電源に電力を供給する必要があります。 VCCL_HPS および VCCPLLDIG_HPS をフローティングのままにしたり、GNDに接続したりしないでください。

VCCP
VCCL_HPS
VCCPLLDIG_HPS フェライト・ビーズ・フィルター
VCCERAM 2 0.9 ± 30mV スイッチャー (*) 共有

VCCERAMおよびVCCFUSE_GXPは、専用の0.9V電源に接続します。VCCPLLDIG_SDMおよびVCCRT_GXP電源は、適切なアイソレーション・フィルタリングを使用して、共有VCCERAMおよびVCCFUSE_GXP電源プレーンに接続することができます。

フィルター処理した電源トポロジーを実装する場合は、フィルター全体のIRドロップについて考慮してください。

VCCFUSE_GXP
VCCRT_GXP フェライト・ビーズ・フィルター
VCCPLLDIG_SDM フェライト・ビーズ・フィルター
VCCRT_GXE LCフィルター

VCCRT_GXEを専用の0.9V電源に接続します。 VCCRT_GXEは、LCフィルターを介してVCCERAMから供給できます。また、VCCRTPLL_GXEは、フェライトビーズを介してVCCRT_GXEと同じレギュレーターから供給することもできます。

フィルター処理した電源トポロジーを実装する場合は、フィルター全体のIRドロップについて考慮してください。

VCCRTPLL_GXE フェライト・ビーズ・フィルター
VCCH_GXE 3 1.1 ± 5% (**) スイッチャー (*) 分離 VCCH_GXEは、専用の1.1V電源に接続します。
VCCPT 4 1.8 ± 5% (**) スイッチャー (*) 1.8Vの場合は共有

VCCPTとVCCBATは、同じ電圧プレーンを共有して、同じレギュレータから供給できます。VCCA_PLL、VCCPLL_SDM、VCCPLL_HPS、VCCADC、およびVCCCLK_GXPは、適切なアイソレーション・フィルタリングを使用して、同じ電源プレーンに接続することも選択できます。

インテル® Stratix® 10 DXデバイスでHPSを利用する予定がない場合でも、HPS電源に電力を供給する必要があります。VCCPLL_HPSは、フローティングのままにしたり、GNDに接続したりしないでください。

フィルター処理した電源トポロジーを実装する場合はフィルター全体のIRドロップについて考慮してください。

VCCBAT 変動
VCCA_PLL 1.8 フェライト・ビーズ・フィルター
VCCPLL_SDM
VCCPLL_HPS
VCCADC
VCCCLK_GXP
VCCH_GXP 5 1.8 ± 30mV スイッチャー (*) フェライト・ビーズ・フィルター VCCH_GXPは、専用の1.8V電源に接続します。
VCCM_WORD_(BL,TL) 6 2.5 ± 100mV スイッチャー (*) 分離 VCCM_WORD_(BL,TL) は、2.5V電源に接続します。
VCCCLK_GXE フェライト・ビーズ・フィルター

VCCCLK_GXEは、専用の2.5V電源に接続します。

VRMの許容値が ±100mV以上の場合は、VCCCLK_GXEをVCCM_WORDと共有することも選択できます。

VCCIO_UIB_(BL,TL) 7 1.2 ± 30mV スイッチャー (*) 分離 VCCIO_UIB_(BL,TL) は、1.2V電源に接続します。
VCCFUSEWR_SDM 8 2.4 ± 50mV スイッチャー (*) 分離 SDMヒューズに書き込む必要がある場合は、VCCFUSEWR_SDMを専用の2.4V電源に接続します。SDMヒューズに書き込む必要がない場合は、VCCFUSEWR_SDMを未接続のままにするか、 1.8V電源に接続します。このピンをGNDに接続しないでください。
VCCIO_SDM 9 1.8 ± 5% (**) スイッチャー (*) 1.8Vの場合は共有

VCCIO_SDM、VCCIO_HPS、およびVCCIOは、同じ1.8V電圧レベルにある場合、同じレギュレーターから供給できます。

インテル® Stratix® 10 DXデバイスでHPSを利用する予定がない場合でも、HPS電源に電力を供給する必要があります。VCCIO_HPSは、フローティングのままにしたり、GNDに接続したりしないでください。

VCCIO_HPS
VCCIO 変動

(*) スイッチャーを使用してこのような電圧を供給する場合は、そのスイッチャーは必ず、 インテル® Stratix® 10コアピンの注意事項 の注7で定義されている低ノイズスイッチャーにしてください。

(**) VCCIO電源でサポートされている許容値は、I/O規格によって異なります。詳細については、 インテル® Stratix® 10デバイス・データシート のI/O規格の仕様を参照してください。EPE (Early Power Estimator) および インテル® Quartus® Primeパワー・アナライザー・ツールを使用して、特定のデザインに必要な電力を決定するのに役立ててください。

各ボードデザインには、特定のボードデザイン要件を満たすために必要な電力レギュレーターを決定するために、独自の電力解析が不可欠です。 インテル® Stratix® 10 DXデバイスを使用した場合のブロック図の例を次の図で示します。

図 18.  インテル® Stratix® 10 DXの電源共有ガイドラインの例 (–1V、–2V、および –3V部品) (10Gbps < Pタイル・トランシーバーのデータレート <= 16Gbps) (10Gbps < Eタイル・トランシーバーのデータレート <= 57.8Gbps)