AN 778: インテル® Stratix® 10 Lタイル/ Hタイル・トランシーバーの使用

ID 683086
日付 4/21/2020
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ドキュメント目次

1.1.1. PLL

インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバー・バンクには、次のTX Phase Locked Loop (PLL) が含まれています。

  • Advanced Transmit (ATX) PLL: 2個
  • Fractional PLL (fPLL): 2個
  • Clock Multiplier Unit (CMU) PLL: 2個 (位置は各バンクのチャネル1とチャネル4です)
表 1.  Stratix 10 LタイルおよびHタイルデバイスのトランスミッターPLL
PLLタイプ 特性
ATX PLL
  • 最良のジッター・パフォーマンス
  • LCタンクベースの電圧制御オシレーター (VCO)
  • フラクショナル合成モードをサポート (カスケード・モードでのみ)
  • 結合および非結合チャネル・コンフィグレーションで使用
Fractional PLL (fPLL)
  • リング・オシレーター・ベースのVCO
  • フラクショナル合成モードをサポート
  • 結合および非結合チャネル・コンフィグレーションで使用
Clock Multiplier Unit (CMU) PLLまたはChannel PLL 1
  • リング・オシレーター・ベースのVCO
  • 追加クロックソースとして非結合アプリケーションで使用

タイルあたりのTX PLLの総数は次のとおりです。

  • ATX PLL: 8個 (1バンクあたりATX PLL 2個 * 1タイルあたり4バンク)
  • fPLL: 8個 (1バンクあたりfPLL 2個 * 1タイルあたり4バンク)
  • CMU PLL: 8個 (1バンクあたりCMU PLL 2個 * 1タイルあたり4バンク)
図 2.  インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイルの2つのバンク内のStratix 10 PLLおよびクロック・ネットワークATX PLL、fPLL、およびCMU PLLでは、x1クロック・ネットワークを駆動して、非結合トランシーバーをサポートします。ATX PLLおよびfPLLでは、x6クロック・ネットワークを駆動して、バンク内の結合トランシーバーをサポートします。x6クロック・ネットワークでは、隣接するバンクのx24クロック・ネットワークを駆動して、ATX PLLおよびfPLLによる最大24の結合トランシーバー・チャネルのサポートが可能になります。x1、x6、およびx24クロック・ネットワークについては、「トランシーバー・クロック・ネットワーク」 のセクションで説明しています。
注: CGBについて詳しくは、 インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド の「PLLおよびクロック・ネットワーク」の章を参照してください。
1 CMU PLLまたはチャネル1とチャネル4のChannel PLLは、トランスミッターPLLまたはクロック・データ・リカバリー (CDR) ブロックとして使用できます。他のすべてのチャネル (0、2、3、および5) のChannel PLLの使用は、CDRとしてのみ可能です。