インテルのみ表示可能 — GUID: bzo1510104609529
Ixiasoft
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3.2. インテル® Stratix® 10 UIBのアーキテクチャー
各UIBサブシステムには、HBM2ハード化コントローラーおよびユニバーサル・インターフェイス・バスが含まれています。これを構成するハード化された物理インターフェイスとI/Oロジックは、各HBM2 DRAMデバイスとのインターフェイスに必要です。AMBA AXI4プロトコルでは、コアロジックとのインターフェイス接続にユニバーサル・インターフェイス・バス・サブシステムを使用します。オプションのソフト・ロジック・アダプターがFPGAファブリックに実装され、これにより、ユーザーロジックからHBM2ハード化コントローラーへのインターフェイス接続が効率的に行われます。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア・バージョン20.2以降では、オプションの Avalon®メモリーマップド・インターフェイスが、各Pseudo Channelに対してサポートされています。
次の図で示すのは、 インテル® Stratix® 10 HBM2ユニバーサル・インターフェイス・バス・サブシステムのハイレベルのブロック図です。UIBサブシステムには、次のハード化されたロジックが含まれています。
- レートマッチングFIFO。ロジックをユーザー・コア・クロックからHBM2クロックドメインに転送します。
- HBM2メモリー・コントローラー (HBMC)。
- UIB PHY。UIB物理層とI/Oが含まれます。

(* Avalon®メモリーマップド・インターフェイス は、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア・バージョン20.2以降でサポートされています。)
ユーザー・コア・クロックで駆動するロジックを緑色で、UIBクロックで駆動するロジックを青色で表示しています。UIBクロックでは、HBM2インターフェイス・クロックも駆動します。ユーザーロジックの動作速度は、HBM2インターフェイスよりも最大で1~4倍遅くなります。
ソフトロジックAXIアダプター
HBM2 IPに含まれているソフト・ロジック・アダプターは、FPGAコアロジックに実装されています。ソフト・ロジック・アダプターでは、ユーザーValid信号 (write address valid、write data valid、およびread address valid) のゲートに、HBM2コントローラーからの対応パイプライン化Ready信号を使用します。ソフト・ロジック・アダプターでも、HBM2コントローラーからの出力 (AXI書き込み応答およびAXI読み出しデータチャネル) を一時保存します。これは、AXI Ready信号がない場合です。一時保存ロジックをディスエーブルできるのは、ユーザーロジックで、HBM2 IPの生成時にHBM2コントローラーからの出力をパラメーター・エディターを介して受け入れる準備が常時できている場合です。
HBM2 DRAM
次の表で示すHBM2信号は、UIBにインターフェイス接続します。UIBでは、HBM2信号を駆動し、HBM2から受信したデータをデコードします。この信号へのアクセスは、AXI4 User Interfaceからはできません。
信号名 | 信号幅 | 注 |
---|---|---|
Data | 128 | チャネルごとに128ビット双方向DQ |
Column command/address | 8 | 8ビット幅のカラム・アドレス・ビット |
Row command/address | 6 | 6ビット幅のロウ・アドレス・ビット |
DBI | 16 | 8DQあたり1DBI |
DM_CB | 16 | 8DQあたり1DM。このピンは、DMまたはECCに使用できますが、両方には使用できません。 |
PAR | 4 | 32DQあたり1パリティービット |
DERR | 4 | 32DQあたり1データエラー |
Strobes | 16 | 読み出しおよび書き込みストローブ用の個別ストローブ。読み出しおよび書き込み用に32DQごとに1つの差動ペア。 |
Clock | 2 | クロックアドレスおよびコマンド信号 |
CKE | 1 | クロックイネーブル |
AERR | 1 | アドレスエラー |
次の表で示すHBM2信号は、各HBM2インターフェイスのすべてのPseudo Channelに共通です。HBM2コントローラーは、次の信号とインターフェイス接続します。この信号は、AXI4ユーザー・インターフェイスでは使用できません。
信号名 | 信号幅 | 注 |
---|---|---|
Reset | 1 | リセット入力 |
TEMP | 3 | HBM2からの温度出力 |
Cattrip | 1 | 破局的温度センサー |
インテル® Stratix® 10 HBM2 IPでサポートするのは、HBM2仕様のPseudo Channelモードのみです。Pseudo Channelモードには次の機能が含まれます。
- Pseudo Channelモードでは、単一のHBM2チャネルを分割して64ビットI/Oの個別のサブチャネル2つにします。
- 両方のPseudo Channelで、チャネルのロウおよびカラムのコマンドバス、CK、およびCKE入力を共有しますが、コマンドをデコードしたり実行したりするのは別々です。
- Pseudo Channelモードで必要なバースト長は4です。
- アドレスBA4では、コマンドをPseudo Channel 0 (BA4 = 0) またはPseudo Channel 1 (BA4 = 1) に送ります。HBM2コントローラーでは、Pseudo Channelのアドレス指定要件を処理します。
- パワーダウンとセルフ・リフレッシュは、両方のPseudo Channelに共通です。これは、CKEピンを共有しているためです。両方のPseudo Channelでは、チャネルのモードレジスターも共有します。
ユーザーAXIインターフェイス
各 インテル® Stratix® 10 HBM2インターフェイスでは、最大8つのHBM2チャネルをサポートします。各HBM2チャネルには、2つのAXI4インターフェイスがあり、Pseudo Channelごとに1つずつです。各AXI4インターフェイスには、Pseudo Channelごとに256ビット幅のWrite DataおよびRead Dataインターフェイスが含まれています。次の図では、ユーザーロジックからUIBSSを介したHBM2 DRAMへのデータフローを示しています。このとき選択しているのは、HBM2チャネル0および7です。

(* Avalon®メモリーマップド・インターフェイス は、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア・バージョン20.2以降でサポートされています。)
AXIユーザー・インターフェイス
AXIインターフェイスは、Pseudo Channelごとに1つあります。各AXIインターフェイスでは、HBM2コントローラー間で、256ビット幅のWrite Dataインターフェイスおよび256ビット幅のRead Dataインターフェイスをサポートします。AXI4プロトコルでは、HBM2コントローラーへの同時書き込みおよび同時読み出しを処理します。また、サイドバンド・ユーザー・ポートがユーザーチャネルのペアごとにあります。これは、Advanced Peripheral Bus (APB) に準拠しています。サイドバンドでは、ユーザー制御機能へのアクセスを提供しています。これには、リフレッシュ・リクエスト、ECCステータス、Power Downステータス、HBM2温度読み出し、 Avalon® メモリーマップド・ユーザー・インターフェイス、キャリブレーション・ステータス、User割り込みなどがあります。
Avalon® Memory-Mappedインターフェイス
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア・バージョン20.2以降は、256ビット Avalon®メモリーマップド・インターフェイスがPseudo Channelごとにサポートされています。
ソフトAXIスイッチ
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア・バージョン20.1以降では、HBM2 IPによりソフト4x4 AXIスイッチがサポートされます。これにより各AXIマスターからHBM2 DRAM内の対応するHBM2 Channel 2つ、またはHBM2 Pseudo Channel 4つ (HBM2チャネル1つ = HBM2疑似チャネル2つ) のメモリースペースにアクセスできるようになります。スイッチ機能は、 Avalon®メモリーマップド・インターフェイスフローではサポートされていません。AXIスイッチについて詳しくは、ソフトAXIスイッチを参照してください。
インテル® Stratix® 10 HBM2コントローラーによってサポートされているAXIプロトコル機能について詳しくは、High Bandwidth Memory (HBM2) Interface Intel FPGA IPのインターフェイス を参照してください。