外部メモリー・インターフェイス Agilex™ 7 FシリーズおよびIシリーズFPGA IPユーザーガイド

ID 683216
日付 3/29/2024
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ドキュメント目次

6.5.5.4. DIMMのコンフィグレーションにおけるスキュー・マッチング・ガイドライン

この項のガイドラインは、DIMMのタイプやランク数にかかわらず、すべてのDIMMトポロジーに適用されます。

ボード設計者は、DDR4 DIMMのスキュー・マッチングに関する次のガイドラインに従う必要があります。

  • スキュー・マッチングは、実際のトレース長ではなく時間 (ピコ秒) で実行し、信号が異なる層に配線されている際のビア遅延をより適切に考慮します。
  • スキュー・マッチングを行う際は、パッケージのピンごとのスキューとPCB遅延の両方を含めます。
  • アラート信号のスキュー (長さ) マッチングは必要ありません。

次の表は、DDR4 DIMMトポロジーにおけるスキュー・マッチング・ガイドラインを示しています。

表 112.  DDR4 DIMMトポロジーにおけるスキュー・マッチング・ガイドライン
DIMMのスキュー・マッチング規則 時間での長さ (ps)
DQSとCLKにおける長さの一致 -255ps < CLK - DQS < 425ps
バイト内のDQとDQSにおける長さの一致 -3.5ps < DQ - DQS < 3.5ps
DQSとDQS#における長さの一致 < 1ps
CLKとCLK#における長さの一致 < 1ps
CLK0とCLK1における長さの一致 < 8ps
CMD/ADDR/CTRLとCLKにおける長さの一致 -20ps < CLK - CMD/ADDR/CTRL < 20ps
各チャネル内のCMD/ADDR/CTRLにおける長さの一致 < 20ps
マイグレーションを行わないFPGAデバイスのスキュー・マッチングにパッケージ長を含める 必要
パッケージのネット長がすべて利用可能な場合に、マイグレーションを行うFPGAデバイスのスキュー・マッチングにパッケージ長を含める 最終的に移行されたパッケージのネット長を使用することが推奨される
すべてのパッケージのネット長が利用できない場合に、マイグレーションを行うFPGAデバイスのスキュー・マッチングにパッケージ長を含める 非推奨