SDI IPコアのユーザーガイド

ID 683587
日付 8/20/2020
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ドキュメント目次

3.3.4. レシーバーのトランシーバー・インターフェイス

インテルでは、トランシーバーをSDI機能にインターフェイス接続するトランシーバー・インターフェイスを提供しています。
レシーバーのトランシーバー・インターフェイスは、次の機能を実装します。
  • SD-SDIで使用するレシーバー・オーバーサンプリング
  • トランシーバー・コントローラー

SD-SDIのレシーバーのオーバーサンプリング

Arria II GX、Arria V、Stratix IV、およびStratix Vトランシーバーでは、600Mbps未満のデータレートにCDRをサポートしていません。レシーバーでは、固定の周波数オーバーサンプリングを使用して、270MbpsのSD-SDIを受信します。トランシーバーではシリアルデータを1,350または2,970Mbpsでサンプリングし、SD-SDIのレシーバーのオーバーサンプリング・ロジックで元の270Mbpsのデータを抽出します。

図 16. レシーバーのデータのタイミング次の図は、レシーバーにおけるデータのタイミングの例を示しています。

トランシーバー・コントローラー

SDIに必要なレシーバーの機能を実現するため、トランシーバー・コントローラーでトランシーバーを制御します。

インターフェイスでSD-SDIを受信すると、トランシーバーのレシーバーPLLはレシーバーのリファレンス・クロックにロックされます。

インターフェイスでHD-SDIを受信すると、トランシーバーのレシーバーPLLはまず、レシーバーのリファレンス・クロックにロックすることでトレーニングされます。PLLがロックされると、実際のレシーバーのデータレートを追跡することができます。有効なSDI信号がない状態で一定期間が経過すると、PLLはリファレンス・クロックで再トレーニングされ、プロセスが繰り返されます。

まず、トランシーバー・コントローラーは、着信データストリームの粗いレート検出を行います。次に、トランシーバーのダイナミック・リコンフィグレーションにより、トランシーバーは検出された規格の正しいレートに再プログラミングされます。再プログラミング後に、トランシーバーは着信ストリームへのロックを試みます。0.1秒以内に有効なデータが見られない場合、トランシーバーはレシーバーパスをリセットし、レート検出を再度実行します。

レート検出プロセスの開始時に、3つのenable_xx信号のレベルがサンプリングされます。これらの信号のレベルと、トランシーバーが現在プログラムされている状態の情報によって、トランシーバーにプログラミングが必要かを決定します。このプロセスにより、トランシーバーが必要な場合にのみ再プログラミングされることを保証します。