SDI IPコアのユーザーガイド

ID 683587
日付 8/20/2020
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ドキュメント目次

3.3.3. トランスミッターのトランシーバー・インターフェイス

インテルでは、トランシーバーをSDI機能にインターフェイス接続するトランシーバー・インターフェイスを提供しています。
トランスミッターのトランシーバー・インターフェイスは、次の機能を実装します。
  • パラレル・ビデオ・クロック・ドメインからトランシーバー・トランスミッター・クロック・ドメインへのリタイミング
  • HD-SDIで使用するオプションの2倍のオーバーサンプリング
  • SD-SDIで使用するトランスミッターのオーバーサンプリング
表 13.  トランスミッターのトランシーバー・インターフェイスの機能
機能 説明
トランスミッターのリタイミング

トランシーバーへのパラレルデータ入力であるtxdataは、トランシーバー・クロック入力のtx_coreclkに同期し、位相でアライメントされている必要があります。SD-SDI (およびオプションでHD-SDI) には、オーバーサンプリング・ロジックのため、リタイミング機能が必要です。トランスミッターは、小さな16×20のFIFOバッファーをリタイミングに使用します。

  • HD-SDIの場合は、FIFOバッファーでパラレルビデオ入力をトランシーバー・クロックのtx_coreclkに再アライメントします。tx_pclkごとに書き込まれ、tx_coreclkごとに読み出されます。
  • SD-SDIの場合は、FIFOバッファーはトランスミッターのオーバーサンプリング・ロジックに必要なレート変換も提供します。SD-SDIのデータ幅変換ロジックを使用して、1つおきのtx_pclkで書き込まれます。読み出しは、5番目または11番目のtx_coreclkで行われます。 この操作により、トランスミッターのオーバーサンプリング・ロジックに対して、5番目または11番目のクロックごとにパラレル・ビデオ・データのワードが提供されるようになります。
HD-SDIの2倍のオーバーサンプリング

2倍のオーバーサンプリング・モードでは、2倍のオーバーサンプリングを実行し、トランシーバーを2倍のレートで実行することで、出力ジッターのパフォーマンスを向上させます。このモードでは、より高いレートのリファレンス・クロックが必要です。

SD-SDIのトランスミッターのオーバーサンプリング

SD-SDIには、270Mbpsのシリアル・データ・レートが必要です。これは、1,350Mbpsの信号を送信することで実現します。その場合に、各ビットは5回繰り返されます。このプロセスにより、トランシーバーがサポートされる周波数で動作することを保証します。トリプル・スタンダード・モードでは、ビットは2,970Mbpsで送信され、各ビットは11回繰り返されます。