インテル® Stratix® 10 SEU (Single Event Upset) 緩和 ユーザーガイド

ID 683602
日付 10/10/2018
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ドキュメント目次

5.2. Fault Injection Debuggerのコマンドライン・インターフェイス

コマンドラインでFault Injection Debuggerを実行するには、 quartus_fid 実行可能ファイルを使用します。これは、フォールト・インジェクションをスクリプトから実行する場合に便利です。
表 8.   インテル® Stratix® 10デバイス用Fault Injection Debuggerのコマンドライン・インターフェイス引数
短い引数 長い引数 詳細
l list インストールされているすべてのハードウェアを表示します。
c cable ケーブル番号を選択します。
a auto 自動検出操作用。この操作にはケーブルを1本だけ選択してくだい。
i index アクティブなデバイスまたはソフトエラーを挿入するデバイスを指定するオプション。

完全な構文:

@<device_position>=<file_path>#<operation>

場所:

  • device_position は、TDIの直近から数えたアクティブデバイスの位置です。
  • file_path は、 アクティブデバイスのプログラミング・ファイルです。
  • operation は実行する操作です。4
    • P - Program/Configure
    • I - Inject fault
s smh センシティビティー・マップのヘッダーファイルを指定するオプション。

完全な構文:

@<device_position>=<file_path>#<region_info>

場所:

  • device_position は、TDIの直近から数えたアクティブデバイスの位置です。
  • file_path は、 アクティブデバイスのSMHファイルです。
  • region_infoは意図したSMH領域情報です。形式は次の通りです。<targeted_regions><allow non critical><allow overlapping>
    • targeted_regions = 領域のバイナリ表現
      • 領域1 = 1
      • 領域2 = 2
      • 領域3 = 4
      • 領域4 = 8
      • 領域1および2 = 3 (1 + 2から)
      • 領域1および3 = 5 (1 + 4から)
    • allow non critical - N = 非クリティカル・ビットへの挿入を許可
    • allow overlapping - O = 重複する領域を含むビットへの挿入を許可

    例:

    • リージョン1または3のみへの挿入 region_info = 5
    • リージョン2または非クリティカル・ビットへの挿入 region_info = 4N
    • リージョン4または非クリティカル・ビットを持つ任意のビットへの挿入 region_info = 8NO
u user ユーザー固有の障害を指定するオプション。

完全な構文:

@<device_position>=<sector-frame-bit-pair ?>#1 <sector-frame-bit-pair ?>#2 ... <sector-frame-bit?>#n

場所:

  • device_position TDIの直近から数えたアクティブデバイスの位置です。
  • sector-frame-bit-pair エラーが挿入されたフレームビットとセクター位置です。5
n number 挿入するソフトエラーの数を指定するオプション。
t time 挿入の間隔時間を指定するオプション。
4 操作の指定がない場合は、インジェクション・フォールトがデフォルトの操作になります。
5 フレームビットの最大ペアは引数 n によって異なります。