インテル® Stratix® 10 SEU (Single Event Upset) 緩和 ユーザーガイド

ID 683602
日付 10/10/2018
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ドキュメント目次

1.5. 故障率

Soft Error Rate (SER) またはSEUの信頼性は、Failure in Time (FIT) で表されます。1FITユニットは、操作10億時間あたり1つのソフトエラーの発生です。

  • たとえば、5,000個のFITがあるデザインでは、10億時間(または8,333.33年)で平均5,000のSEUイベントが発生します。SEUイベントは統計的に独立しているため、FITは加法的です。1つのFPGAに5,000個のFITがある場合、10個のFPGAには50,000個のFIT(または8,333年間で50Kの障害)があります。

もう1つの信頼性測定法は、平均故障時間 (MTTF) です。これは、FITまたは1/FITの逆数です。

  • 標準故障単位で5,000のFIT / 10億時間の場合、MTTFは、

    1 /(5,000/1Bh) = 10億/5,000 = 200,000時間 = 22.83年です。

    1 /(5,000/1Bh) =1 billion/5,000 = 200,000 hours = 22.83

SEUイベントはポアソン分布に従います。平均故障間時間 (MTBF) の累積分布関数 (CDF) は指数分布です。故障率計算の詳細については、 Intel FPGA Reliability Reportを参照してください。

中性子SEUの発生率は、高度、緯度、およびその他の環境要因により異なります。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで提供しているSEU FITレポートは、ニューヨーク州マンハッタンの海抜でのコンパイルに基づいています。JESD 89A仕様でテスト・パラメーターを定義しています。

ヒント: このデータを他の場所や高度に変換するには、www.seutest.comの計算機などを使用します。さらに、プロジェクト内のSEU率を調整するために、相対中性子束(www.seutest.comで計算)をプロジェクトの .qsf ファイルに含めてください。