Arria 10 SoCブート・ユーザーガイド

ID 683735
日付 10/30/2015
Public
ドキュメント目次

1.4.1.4. ブートローダ生成ツール:BSPエディタ

BSPエディタ・ツールは、ブートローダ・イメージのコンフィギュレーションと生成にあたってガイド・オプションを提供します。BSPエディタ・ツールは、settings.bspファイルに保存されているBSPコンフィギュレーション設定を変更することで既存の生成済みブートローダの編集にも使用することができます。以下は、BSPエディタのメイン・インタフェースです。

図 20. BSPエディタ

このツールでは、以下の選択が含まれるコンフィギュレーション・オプションが利用可能です。

  • 関連するHPSハンドオフ・ファイル
  • ターゲットOS(U-BootとUEFIブートの両方がU-Boot OSセレクションnを使用します)
    注: U-Bootは本ユーザーガイドで詳しく解説していますが、第2ステージ・ブートローダ・ソースとしてUEFIを使用する方法についても紹介しています。詳細は、「付録 B:UEFIブートローダのビルド」を参照してください。
  • ブートローダの位置
  • ソースおよびコンフィギュレーションの設定(BSP設定)

これらのオプションは、新しくブートローダのコンフィギュレーションを作成する場合も、既存のブートローダのコンフィギュレーションを編集する場合も選択可能です。次の図は、新規にブートローダを生成する際の設定画面を表しています。

図 21. 新規にブートローダを生成する際のBSP設定

新規にBSPを作成する場合や既存のBSPを編集する場合、BSPエディタでは以下の選択が可能です。

  • Preloader settings directory:HW HPSハンドオフ・ファイルの位置
  • Operating system:ターゲット・プラットフォーム・ブートローダ(U-BootまたはUEFI)
  • Version:ターゲット・プラットフォーム・ブートローダのバージョン(デフォルトまたは推奨を使用)
  • BSP target directory:生成されたBSPの位置
  • BSP Settings File name:BSP設定ファイルの位置
  • Enable Additional Tcl Script:追加のカスタム設定へのTclスクリプトを含める
  • Additional Tcl script:追加のTclスクリプトの位置
最初のコンフィギュレーション設定を入力した後、ブートローダ・ソース・デバイスの選択、プラットフォール・モデルの選択、FPGAコンフィギュレーション・ファイルに編集を加え、生成後に自動でブートローダをビルドするかどうかを選択することができます。次のBSPエディタ画面は、コンフィギュレーションの一例を表しています。
図 22. コンフィギュレーション例

以下は、この画面上で選択可能なコンフィギュレーションです。

  • boot_device:生成されたブートローダに対しターゲット・ブート・デバイスを選択
  • model:ターゲットSoCデバイス・プラットフォーム
  • peripheral_rbf_filename:ペリフェラルFPGAコンフィギュレーション・ファイル
  • core_rbf_filename:コアFPGAコンフィギュレーション・ファイル
  • disable_uboot_build:このオプションを選択すると、BSPはビルドされません(デフォルト)
注: boot_deviceコンフィギュレーションはHPS Megawizard内で選択し、この画面のboot_deviceプルダウンからは変更しないでください。