インテル® Cyclone® 10 LP FPGA デバイス用 Early Power Estimator ユーザーガイド

ID 683743
日付 5/08/2017
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ドキュメント目次

3.7. Cyclone® 10 LP EPE - Clock ワークシート

インテル® FPGA デバイスは、グローバル、リージョナル、および周辺クロック・ネットワークをサポートしています。Early Power Estimator (EPE) スプレッドシートでは、消費電力の差が重要ではないため、グローバルかリージョナル・クロックかを区別しません。

Early Power Estimator (EPE) の Clock ワークシートの各行は、クロック・ネットワークまたは個別のクロックドメインを表します。デザインモジュールごとに、次のパラメーターを入力します。

  • クロック周波数 ( 単位 MHz )
  • 各ネットワークで使用されるファンアウトの合計
  • グローバル・クロック・イネーブルの割合
  • ローカル・クロック・イネーブルの割合
図 20. EPE スプレッドシートの Clock ワークシート
表 14.  Clock ワークシート情報
カラムヘッダー 説明
Domain クロック・ネットワーク名を入力します(オプション入力)。
Clock Freq (MHz) クロックドメインの周波数を入力します。この値はデバイスファミリーのより大きい周波数仕様で制限されます。
Total Fanout このクロックで供給される FF( フリップフロップ )、RAM、DSP、および I/O ブロックのピンの総数を入力します。すべてのグローバルクロックとリージョナル・クロック信号により駆動されるリソース数は、Quartus II Compilation Report の Fan-out 列に表示されます。Compilation ReportFitterを選択し、Resources Sectionをクリックします。Global and Other Fast Signalsを選択し、Fan-outをクリックします。
Global Enable % クロックツリー全体がイネーブルされる時間の平均割合を入力します。各グローバ ル・クロック・バッファーは、クロックツリー全体をダイナミックにシャットダウ ンするために使用できるイネーブル信号があります。
Local Enable %

クロックイネーブルがデスティネーション・フリップフロップに対して High の時間の平均割合を入力します。

ALM の フリップフロップ に対するローカル・クロック・イネーブルは、LAB 幅の信号になります。いずれかのフリップフロップがディスエーブルされると、LAB 幅のクロックもディスエーブルされ、クロックの消費電力とダウンストリーム・ロジックの消費電力が削減されます。このワークシートは、クロックツリーの消費電力への影響のみをモデル化しています。

Total Power (W) クロック分配に起因する総消費電力を単位 W で示します。この値は自動的に計算されます。
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クロック・ネットワークについて詳しくは、Cyclone® 10 LP Device Handbook のClock Networks and PLLs®の章を参照してください。