インテル® Cyclone® 10 GX FPGA デバイス用 Early Power Estimator ユーザーガイド

ID 683150
日付 5/08/2017
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ドキュメント目次

4.11. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - Report ワークシート

Report ワークシートでは、 Cyclone® 10 GXデバイス用 Early Power Estimator (EPE) からのすべての情報と消費電力見積りの結果を示し算出します。

図 22. Early Power Estimator の XCVR ワークシート
表 19.  Report ワークシートでの パワーレール・コンフィグレーションの設定
入力パラメーター 説明
Power Rail Configuration

レギュレーター・グループにパワーレールを割り当てるためのパワーレール・コンフィグレーションを選択します。

このフィールドは、Main ワークシートのPower Characteristics設定に関係なく有効です。Power Characteristics設定がTypicalの際にパワーレール・コンフィグレーションを選択すると、警告メッセージが表示されます。

レギュレーター・グループ選択を手動で入力するか、または自動選択の結果を変更するにはCustomを選びます。

Report ワークシートは、各電圧レールの電流要件が提供され、スタティック電流、スタンバイ電流、ダイナミック電流、および全電流を提供します。

表 20.  各電圧レールの電流および電流レギュレーターの要件
モジュール パラメーター 説明
User Mode Current Requirement Power Supply 電源レール名および指定したレールで適用された電圧を単位 V で示します。
Static Current (A) 回路動作 に関係なく、電源がレールに適用されている場合の、指定したパワーレールからのコンポーネントの消費電流を単位 A で示します。この電流は、デバイスサイズ、デバイスグレード、電力特性、ジャンクション温度により異なります。
Standby Current (A) 信号動作 に関係なく、すべてのワークシートの全モジュールで指定したパワーレールから引き出された、コンポーネントのアクティブ電流を単位 A で示します。この電流は、デバイスサイズ、デバイスグレード、電力特性、ジャンクション温度により異なります。スタンバイ電力では、I/O およびトランシーバー DC バイアス電流が含まれますが、これに限定されません。デバイスサイズは、トランシーバー DC バイアス電流にわずかに影響します。
Dynamic Current (A) すべてのワークシートの全モジュールの信号アクティビティー ( 単位 A) に起因する、指定したパワーレールから引き出されたコンポーネントのアクティブ電流を単位 A で示します。この電流は、デバイスサイズに依存しますが、デバイスグレード、電力特性、ジャンクション温度には依存しません。
Total Current (A) 指定したパワーレールからの総消費電流を単位 A で示します。値は、スタティック電流、スタンバイ電流、ダイナミック電流の合計です。
Recommended Margin

パワーモデルの誤差の可能性に起因する、レギュレーター・サイズで使用する全電流見積りでの推奨されるマージンです。推奨されるマージンの割合は、デザインの 95% がシリコンの Recommended Margin 内のようなモデル精度を表します。推奨されるマージンの表示を有効にするためには、Main ワークシートでPower CharacteristicsMaximumに設定する必要があります。

最終的なパワーモデルは、数千のデザインを使用して測定されたシリコン結果と相関しています。( 所定デバイスの Power Model ステータスについては、Main ワークシートを参照してください。)

Vccレールでは、デザイン固有のマージンが提供されます。このマージンは、スタティック電力が限定として通知され、ダイナミック電力部分のみがマージンを推奨するため、スタティック電力とダイナミック電力の比率に基づいて計算されます。その他すべてのレールでは、推奨されるマージンはスタティック電力の値です。

Power Regulator Settings Regulator Group この電源供給レールに割り当てられるレギュレーター・グループ番号を示します。 レギュレーター・グループ番号は、Enpirion ワークシートで示されるグループ番号に対応しています。自動割り当てモードの1つがパワーレール・コンフィグレーションのフィールドで選択されている場合、レギュレーター・グループ番号はピン接続ガイドラインのグループ番号にも対応します。手動でこの列に入力するには、Power Rail Configuration内のCustomを選択します。

自動割り当てによるグループ化のエラーを修正するには、手動による編集が必要な場合があります。