インテル® Cyclone® 10 GX FPGA デバイス用 Early Power Estimator ユーザーガイド

ID 683150
日付 5/08/2017
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ドキュメント目次

2.3.2. FPGA デザイン作成中の消費電力の見積り

FPGA デザインが部分的に完了している場合、Quartus® Prime ソフトウェアで生成された EPE ファイル (<revision name> _early_pwr.csv) を EPE スプレッドシートにインポートできます。<revision name> _early_pwr.csvから EPE スプレッドシートに情報をインポートした後、最終的なデザインのデバイスリソースの見積りを反映するために、EPE スプレッドシートの編集ができます。

表 3.  FPGA デザインが部分的に完了している際の電力見積りの利点と制約
利点 制約
  • FPGA デザインサイクルの早い段階で、消費電力の見積りができます。
  • Quartus Prime ソフトウェアのコンパイル結果に基づき、Early Power Estimator スプレッドシートに自動的にデータを入力する柔軟性を提供します。
  • 調整したデザインリソースとパラメーターが総消費電力に与える影響を確認することができます。
  • 正確さはデバイスリソースの入力と見積りに依存しますが、この情報は ( デザインの途中または完了後に ) 変わることがあり、消費電力の見積り結果が低精度の可能性があります。
  • EPE スプレッドシートは、実際のデザイン実装の詳細ではなく、平均値を使用します。Power Analyzer は、完全なデザインの詳細にアクセスできます。例えば、EPE は平均値を ALM コンフィグレーションに使用し、Power Analyzer は各 ALM の正確なコンフィグレーションを指定します。

ファイルのインポート

FPGA デザインが部分的に完了している際に消費電力を見積るには、ファイルをインポートします。

ファイルをインポートすることで、情報を EPE に手動で入力する時間と労力が軽減されます。また、ファイルのインポート後に、値を手動で変更することも可能です。

EPE ファイルの生成

EPE ファイルを生成するには、次の手順を実行します。

  1. 部分的な FPGA デザインを Quartus Prime ソフトウェアでコンパイルします。
  2. Project メニューでGenerate Early Power Estimator Fileをクリックし、Quartus Prime ソフトウェアで <revision name> _early_pwr.csvを生成します。

EPE スプレッドシートへのデータのインポート

EPE スプレッドシートで情報を変更する前に、EPE スプレッドシートに EPE ファイルをインポートする必要があります。また、ファイルをインポートした後、すべての情報を確認する必要があります。

Quartus Prime ソフトウェアからファイルをインポートすると、Quartus Prime ソフトウェアに入力されたすべての入力値が入力されます。また、旧バージョンの EPE スプレッドシートからエクスポートされた値をインポートすることも可能です。

EPE スプレッドシートにインポートされる入力値は、デザインごとに Quartus Prime ソフトウェアから取り込まれた値、または旧バージョンの EPE スプレッドシートに入力されていた値です。EPE スプレッドシートの値は、変更するデザイン要件に合わせて手動で編集することができます。

EPE スプレッドシートにデータをインポートするには、以下の手順を実行します。

  1. EPE スプレッドシートで、Import CSVをクリックします。
  2. Quartus Prime ソフトウェアまたは旧バージョンの EPE スプレッドシートから生成された EPE ファイルをブラウズし、Openをクリックします。ファイルには、<revision name> _early_pwr.csvのファイル名が付いています。
  3. ファイルをインポートすると、マウスカーソルがビジーから通常の状態に変わります。インポート中に警告が出た場合、EPE はEPE Import Warnings ダイアログボックスを作成します。予期される警告を確認するために分析を行います。予期しない警告がある場合は、インポートの完了後に EPE の対応するフィールドを手動で変更する必要があります。後の参照のために、Copy to Clipboardをクリックすると、すべての警告メッセージをクリックボードにコピーすることができます。OKをクリックし、EPE Import Warningsダイアログボックスを閉じます。

次の図は、Stratix V デバイスの EPE スプレッドシートからデザインをインポートする際に発生し得る、警告例を示しています。最初のエラーメッセージは、旧バージョンの EPE スプレッドシートで入力されたボードのモデルがサポートされておらず、その値が Typical に設定されていたことを示します。2番目と3番目のエラーメッセージは、2つのファミリー間でデバイスの注文コードが変更されていることを示しており、そのため Device と Package の入力フィールドの以前の値が直接インポートされずに、デフォルト値に設定されています。最後の2つのメッセージは、インポートされたファイルに必要な情報がなく、対応するフィールドがデフォルト値に設定されていることを示します。また、最後のメッセージは、情報が旧バージョンの EPE スプレッドシートに存在しなかったこと、またはインポートファイルが破損していることを示している可能性があります。

図 1. インポート中の警告メッセージ例