インテル® Cyclone® 10 GX FPGA デバイス用 Early Power Estimator ユーザーガイド

ID 683150
日付 5/08/2017
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ドキュメント目次

3.1. Early Power Estimator の入力フィールド

入力フィールドでは、デバイス、ボード、電力の見積り計算が必要なデザインの情報を入力します。入力フィールドの中には値を直接入力するものや、ドロップダウン・メニューのリストから値を選択するものがあります。

入力フィールドへの直接入力

一部のフィールドでは、フィールドに直接値を入力できます。クロック周波数やリソース数など、可能な値が広範囲のデータとしてよく使用されるフィールドです。

入力した値がフィールドにおいて正当性に欠ける場合、または不適切である場合、エラーメッセージが表示されます。エラーメッセージは、無効な値の条件を表示し、有効な値の範囲を入力します。エラーメッセージ例を下に示します。この例では、選択されたファミリー、デバイス、トランシーバー・グレード、デバイスグレード、およびパッケージの組み合わせにおいて、許容範囲を超える温度を入力しています。また、エラーメッセージは許容範囲 0~100 を表示しています。OKをクリックすると、フィールド値は以前の値に戻ります。

図 2. エラーメッセージ例

特定の数値タイプが予期されていて、テキスト値または誤った数値タイプを入力する場合、入力した値が予期されたデータタイプに変換できないことを示すエラーメッセージの結果が表示されます。下の図で例を示します。この例では、RAM ブロック数を表す整数値を予期するフィールドに、小数値 (37.5) を入力しています。OKをクリックすると、フィールドは以前の値に戻ります。

図 3. 無効な値のエラーメッセージ

多くのフィールドには、選択されたファミリーとデバイスに基づいた制限があります。フィールド値の制限についてより理解するには、このユーザーガイドの関連するフィールド説明、適切な EPE ワークシートのツールチップ、または Cyclone® 10 GX Device Handbook を参照してください。

注: Early Power Estimator では、多くのフィールド値が制限されていますが、制限事項は網羅的なものではありません。デザインの初期段階で電力見積りを提供するには、デザイン詳細が把握できていない場合、EPE はすべての可能性のある制限を考慮せず、簡潔なデバイスモデルを使用します。EPE は、Quartus® Prime ソフトウェアで正当であると受け入れ難い幾つかの値を、正当な値として受け入れる可能性があります。

ドロップダウン入力フィールド

有効な値の数が限られている入力フィールドでは、しばしばドロップダウン・メニューを使用します。ドロップダウン・メニューは、フィールドをクリックすると表示される下向き矢印で示されます。フィールドを2回クリックすると、許容値のリストが表示されます。所望の値をクリックで選択し、フィールドに値を入力します。下の図にドロップダウンの入力フィールドの例を示します。

図 4. ドロップダウン入力フィールド

また、ドロップダウン・メニューがある入力フィールドに値を直接入力することも可能です。値を直接入力するには、フィールドを選択して F2 キーを押し、次に所望の値を入力します。入力する値は、ドロップダウン・メニューで使用可能な値のいずれかの必要があり、使用不可の値を入力するとエラーメッセージが表示されます。

図 5. 入力値の無効化

エラーダイアログのRetryをクリックして新しい値を入力するか、最後の正当な値に戻すためにCancelをクリックします。Helpをクリックすると、一般的な Excel のヘルプウィンドウが表示されます。