Mailbox Client Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683290
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

1. Mailbox Client Intel® FPGA IPユーザーガイド

更新対象:
インテル® Quartus® Prime デザインスイート 24.1
この翻訳版は参照用であり、翻訳版と英語版の内容に相違がある場合は、英語版が優先されるものとします。翻訳版は、資料によっては英語版の更新に対応していない場合があります。最新情報につきまし ては、必ず英語版の最新資料をご確認ください。

Mailbox Client Intel® FPGA IP 1 は、ホストとセキュア・デバイス・マネージャー (SDM) 間のブリッジです。Mailbox Client Intel® FPGA IPを使用してコマンドを送信し、SDMペリフェラル・クライアントからステータスを受信します 2

Mailbox Clientは、SDMが実行する機能を定義します。次の機能がすでに定義されており、利用可能です。
  • Chip IDの読み取り
  • 温度センサーの読み取り
  • 電圧センサーの読み取り
  • 外部クアッド・シリアル・ペリフェラル・インターフェイス (SPI) フラッシュメモリーの読み出しと書き込み
  • リモート・システム・アップデート (RSU) の実行
  • 暗号化サービスの有効化 4 3

次のブロック図は、Mailbox Client Intel® FPGA IPをインタラクティブ・セッションで使用する方法を示しています。この図では、ホスト・コントローラーを介してIPと通信するさまざまな方法を示しています。

図 1.  Mailbox Client Intel® FPGA IPシステムのブロック図
このブロック図には、次のコンポーネントが含まれています。
  • ホスト・コントローラー: Mailbox Client Intel® FPGA IPにアクセスする方法を提供します。指定されているいずれかの方法を使用して、ホスト・コントローラーと通信します。
    • JTAG to Avalon® Master Bridge Intel® FPGA IPを備えるシステムコンソール。システムコンソールは、Tclコンソールペインを提供します。それを使用し、IPの機能を実行します。JTAG to Avalon® Master Bridge Intel® FPGA IPは、システムコンソールから受信するコマンドをMailbox Client Intel® FPGA IPが必要とする Avalon® メモリーマップド・インターフェイス形式に変換します。
    • Nios® IIプロセッサー: Mailbox Client Intel® FPGA IPにコマンドを送信します。
    • カスタムロジック: Mailbox Client Intel® FPGA IPにコマンドを送信します。
    • PCIe* ハードIP
    • イーサネットIP
  • Mailbox Client Intel® FPGA IP: コマンドを駆動し、SDMから応答を受信します。このコンポーネントに含まれるFIFOは最大深度1024エントリーで、コマンドと応答を格納します。Mailbox Client Intel® FPGA IPの割り込みは、入力FIFOがフルの状態であること、および出力FIFOに有効なデータがあることを示します。これらのFIFOは、送信するコマンドに合わせてサイズ調整することができます。

インテルでは、システム・コンソールとJTAGマスターを使用してMailbox Client Intel® FPGA IPを駆動するデザイン例を提供しています。インテルDesign Storeで、 Agilex™ 7 FPGA - Mailbox Client Design Example with QSPI flash Access and Remote System Updateを検索してください。

1 このドキュメントの対象となる特定のIP名を取得するには、このドキュメントのリリース情報のセクションを参照してください。
2 サポートされるSDMベースのデバイスに関しては、このドキュメントのデバイスファミリーのサポートのセクションを参照してください。
3 この機能は、 Agilex™ 7デバイスで Quartus® Prime開発ソフトウェアのバージョン21.3以降で利用可能です。
4 この機能は、 Agilex™ 5デバイスで Quartus® Prime開発ソフトウェアのバージョン24.1以降で利用可能です。