Mailbox Client Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683290
日付 4/01/2024
Public
ドキュメント目次

1.11.2.3. 有効なSPTまたはCPBなしでのLibRSU HAL APIの使用

フラッシュ内のSPTまたはCPBが破損している場合、LibRSU HAL APIを使用することはできますが、機能は制限されます。インテルで提供する特殊なAPIにより、保存されているSPTまたはCPBを復元したり、空のCPBを作成したりすることができます。これらのAPIを使用してCPBとSPTを修復したら、RSUの完全な機能を利用できるようになります。

表 28.  有効なSPTまたはCPBのないLibRSU HAL API
データ破損 影響
単一のSPTまたは単一のCPB librsu_init 関数により、正常なコピーから復元されます。
両方のSPT この場合でも librsu_init は成功します (戻りコード0) が、一部の関数では呼び出し時にエラーコードECORRUPTED_SPTが返されます。両方のSPTが破損しているため、librsu_init でCPBの位置を特定することができず、CPBも破損しているとみなされます。
両方のCPB この場合でも librsu_init は成功します (戻りコード0) が、一部の関数では呼び出し時にエラーコード ECORRUPTED_CPB が返されます。
注: プロセッサーで Functions を実装する際は、プロセッサーではアプリケーション全体の最初に関数 librsu_init を呼び出し、librsu_exit で終了する必要があります。これは、RSUクライアントAPI の場合は必要ありません。

次の表は、有効なSPTまたはCPBを必要とするAPIを示しています。

表 29.  有効なSPTまたはCPBを必要とする関数
関数 有効なSPTが必要 有効なCPBが必要
librsu_init    
librsu_exit    
rsu_slot_count はい  
rsu_slot_by_name はい  
rsu_slot_get_info はい はい
rsu_slot_size はい  
rsu_slot_priority はい はい
rsu_slot_erase はい はい
rsu_slot_program_buf はい はい
rsu_slot_verify_buf はい はい
rsu_slot_program_callback はい はい
rsu_slot_verify_callback はい はい
rsu_slot_copy_to_buf はい はい
rsu_slot_enable はい はい
rsu_slot_disable はい はい
rsu_slot_load はい はい
rsu_slot_load_factory はい  
rsu_slot_rename はい  
rsu_slot_delete はい はい
rsu_slot_create はい  
rsu_status_log    
rsu_clear_error_status    
rsu_dcmf_version    
rsu_max_retry    
rsu_dcmf_status    
rsu_create_empty_cpb    
rsu_restore_cpb    
rsu_save_cpb   はい
rsu_restore_spt    
rsu_save_spt はい  
rsu_running_factory はい