インテル® FPGA SDK for OpenCL™プロ・エディション: プログラミング・ガイド

ID 683846
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

7.22.3. インクリメンタル・コンパイル・フィーチャーの制限

インテル® FPGA SDK for OpenCL™ のインクリメンタル・コンパイル・フィーチャーは、 インテル® Arria® 10 FPGAをターゲットとするOpenCLデザインにのみ利用可能です。

デバイスのサポートのほかに、インクリメンタル・コンパイルには次の制限があります。

  • インクリメンタル・コンパイル・フィーチャー (-incremental) または高速コンパイルフィーチャー (-fast-compile)、もしくはその両方を有効にすると、エリア、Fmax、電力の低下が発生します。
  • 輻輳したデザインのインクリメンタル・コンパイルでは、初期セットアップのコンパイルと比較しFmaxが大幅に低下することがあります (25%以上)。Fmaxの低下を許容できない場合、非インクリメンタル高速コンパイルを実行し、一定のコンパイル時間の短縮を維持しながらFmaxの低下量を軽減します。
  • オフライン・コンパイラーは、 -l <library_name>.aoclibオフライン・コンパイラー・コマンド・オプションを呼び出すことで行ったRTLライブラリーの変更を検出しません。RTLライブラリーを変更した後は、セットアップ・コンパイルを再度行う必要があります。

    オフライン・コンパイラーは、セットアップ・コンパイルを再度実行するよう警告メッセージを表示し注意喚起します。