インテル® FPGA SDK for OpenCL™プロ・エディション: プログラミング・ガイド

ID 683846
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

6.6.5. ランタイム環境の終了とエラー回復

ホスト・アプリケーションが予期せず終了した場合、ランタイム環境を再起動し、FPGAを再プログラムする必要があります。

ランタイム環境は、ホスト・アプリケーションの一部としてコンパイルされるライブラリーです。ホスト・アプリケーションが終了すると、ランタイム環境もまた、実行する追跡アクティビティーとともに終了します。ホスト・アプリケーションを再起動すると、新しいランタイム環境および関連する追跡アクティビティーが再度初期化されます。初期化関数は、カーネルのハードウェア状態をリセットします。

同様に、ホスト・アプリケーションが予期せず終了した場合、特定のハードウェア (PCIe® ハードIPなど) のコンフィグレーションが不完全に終わります。これらのハードウェアのコンフィグレーションを復元するために、ホストはFPGAを再プログラムする必要があります。

カスタマイズされたハードウェア・ブロックを実装するカスタム・プラットフォームを使用している場合、ホスト・アプリケーションを再起動しそれらのブロックをリセットすることで、デザインに影響を与える可能性があることに注意してください。

  • ホスト・アプリケーションがclGetPlatformIDs関数を呼び出すと、利用可能なすべてのデバイスに対してカーネルとチャネルはすべてリセットされます。
  • ホスト・アプリケーションがclGetPlatformIDs関数を呼び出すと、デバイスのリセット時にFIFOバッファーとチャネルがリセットされます。
  • ホスト・アプリケーションは、clCreateBufferおよびclEnqueueWriteBuffer関数呼び出しを介しメモリーバッファーを初期化します。新しいホスト実行において、前回のホスト実行時のバッファーの内容へはアクセスすることができません。