Agilex™ 7 パワー・マネジメント・ユーザーガイド

ID 683373
日付 4/01/2024
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4.4.3. Temperature Readingデザイン例の説明

Temperature Readingデザイン例では、JTAG-to- Avalon® ストリーミング・インターフェイスを公開しています。これにより、 Quartus® Prime System Consoleを介してデザイン例のモジュールと相互作用できます。
図 13. Temperature Readingデザイン例のブロック図


すべての Quartus® Prime System Consoleの読み出しおよび書き込みコマンドは、Mailbox Client with Avalon® Streaming Interface IPが実行するコマンドを選択する、一連のパラレルI/O IPを制御します。同時に、パラレルI/O IPは、すべてのMailbox Client with Avalon® Streaming Interface IP応答を格納するFIFO IPを制御します。

表 17.  デザイン例のモジュールの説明
モジュール 説明
u_avst_fsm_cmd

このモジュールは、有限ステートマシンがMailbox Client with Avalon® Streaming Interface IPに送信するコマンドを選択する、4ビット幅のバスに接続します。使用可能なコマンドは、ルックアップ・テーブル (LUT) にハードコード化および command_rom.sv ファイルでモデル化されています。LUTを変更して、既存のコマンドを編集したり、新しいコマンドを含めたりすることができます。

コマンドLUT ROMのビット順序は、次のとおりです。

  • [37..34] — コマンドROMアドレス。コマンドの次の引数を含んでいます。コマンドのすべての最後の引数は、アドレス 0x0 を指します。
  • [33] - 有限ステートマシンはこのビットを使用して、「パケット開始」プロトコル信号を識別およびアサートします。
  • [32] - 有限ステートマシンはこのビットを使用して、「パケット終了」プロトコル信号を識別およびアサートします。
  • [31..0] - デザイン例によりMailbox Client with Avalon® Streaming Interface IPに送信されるコマンドヘッダーまたは引数です。
u_avst_fsm_rsp

このモジュールは、Mailbox Client with Avalon® Streaming Interface IPから応答を受信します。モジュールは、 Avalon® ストリーミング・インターフェイス・プロトコルを処理し、応答からのヘッダーと引数をFIFOに格納します。デザイン例では、FIFOの読み出しインターフェイスu_control_sysモジュールを公開しているため、 Quartus® Prime System Consoleからアクセスできます。

  • In-System Sources and Probesインスタンスを介して、システムのマスターリセット信号にアクセスできます。デフォルトでは、システムはリセット状態になっています。
  • 同じIn-System Sources and Probesインスタンスがハートビート・カウンターに接続されます。したがって、システムにフリー・ランニング・クロックがあることを確認する必要があります。
  • 100Mhz クロックは、すべてのデザイン例のロジックを制約します。
  • デザイン例のプロトコル有限ステートマシンは、一度に1つのコマンドしか処理できません。次のコマンドを送信する前に、システムが前のコマンドからの応答を応答FIFOに格納するまで待機します。