Agilex™ 7 パワー・マネジメント・ユーザーガイド

ID 683373
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

5.1.3. 温度補償

Agilex 7デバイスでは、より低温での性能低下の補償が電圧を上げることで可能です。 電圧をを上げるとダイナミック消費電力が増加しますが、ダイナミック消費電力の増加は低温でのリークの減少によって相殺され、低温での総消費電力を高温の場合と同じか、それよりもさらに低くすることができます。

SmartVID機能では、このダイナミックな電圧調整をサポートしています。SDM Power Managerでは温度センサー変化をチェックし、温度がしきい値を超える場合は、5mV 以下の電圧ステップで新しいVID値を更新します。

図 29.  Agilex 7デバイスでのSmartVIDの温度補償 (暫定)SDMでは、温度検出を通常500ミリ秒ごとに行い、パワー・マネジメント・システムと通信して電圧を調整します。センサーにより20±5 °Cごとの温度設定の変化が検出されると、SDMはダイナミックな電圧調整を実行します。