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5.1.2.4. 障害管理とエラー報告
SDMファームウェアには、初期化および監視状態全体でPMBusのエラー、障害、または警告を検出する機能があります。ファームウェアはエラーを解析し、それをError Message Queue (EMQ) に入れます。コンフィグレーション中に、CONFIG_STATUS メールボックス・コマンドによってエラーが通知されます。
マスターモードで監視状態を実行している場合、SDMファームウェアは500ミリ秒ごとに STATUS_BYTE コマンドを使用して電圧レギュレーターに問い合わせます。STATUS_BYTE から返された値がゼロでない場合は、電圧レギュレーター内のエラー、障害、または警告を示しています。 このファームウェアは、EMQを介してエラーを報告し、 SEU_ERROR ピンをアサートしてこのエラーを通知します。
スレーブモードでは、SDMファームウェアはエラーが発生するたびに PWRMGT_ALERT 信号をアサートします。外部PMBusマスターは、 ARAフローを開始してFPGAとハンドシェイクし、ファームウェアからエラーを読み出す必要があります。
STATUS_BYTE ポーリング
STATUS_BYTE ポーリングはオプション機能です。STATUS_BYTE ポーリングの設定を変更するには、Power Management and VIDパラメーターとオプションの指定の項およびPower Management and VIDパラメーターの表を参照してください。
次の表は、リターンビットに基づく STATUS_BYTE のエラーを示しています。
コマンド | エラー定義 |
---|---|
STATUS_BYTE (78h) | Bit[7]: ビジー、応答不可 |
Bit[6]: オフ、イネーブルされていません | |
Bit[5]: 出力過電圧障害が発生しました | |
Bit[4]: 出力過電流障害が発生しました | |
Bit[3]: 入力不足電圧障害が発生しました | |
Bit[2]: 温度障害または警告が発生しました | |
Bit[1]: 通信、メモリー、または論理障害が発生しました | |
Bit[0]: 上記以外の障害が発生しました |
- 通信、メモリー、または論理障害
- 温度障害または警告
その結果、ファームウェアは発生したエラーまたは障害ごとに2つのエラーエントリーをEMQに作成します。
電圧レギュレーターに適切な値を設定することの重要性
予期される動作条件に対してエラーフラグが誤ってアサートされないように、電圧レギュレーターの不揮発性メモリー (NVM) を正しくプログラムする必要があります。
Agilex 7 SmartVIDデバイスの場合、VCC および VCCP は、0.70V から0.90V の電圧範囲内で動作します。以下は、この電圧範囲で機能する設定例です。システム要件に基づ いて設定を変更できます。
VOUT_OV_WARN_LIMIT to VID_MAX 927mV VOUT_OV_FAULT_LIMIT to VID_MAX 930mV VOUT_MAX to VID_MAX 950mV VOUT_UV_WARN_LIMIT to VID_MIN 690mV VOUT_UV_FAULT_LIMIT to VID_MIN 680mV
制限は、予想される動作条件よりも広いか大きくする必要がありますが、デバイスの絶対最大定格の範囲内にする必要があります。 詳細については、 Agilex™ 7 FPGA & SoCデバイス・データシート: FシリーズおよびIシリーズ を参照してください。