インテル® MAX® 10 FPGAコンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683865
日付 1/07/2019
Public
ドキュメント目次

2.2.3.2.1. エラー検出ブロック

図 8. エラー検出ブロック図関係する2つの32ビット・レジスターであるシグネチャー・レジスターとストレージレジスターを含む、エラー検出ブロックのブロック図を示します。

エラー検出回路には、計算されたCRCシグネチャーとあらかじめ計算されたCRC値を格納する2つの32ビット・レジスターのセットがあります。シグネチャー・レジスターがゼロ以外の値になると、CRC_ERRORピンがHighになります。

表 18.  インテルMAX 10デバイスのエラー検出レジスター
レジスター 説明
32ビット・シグネチャー・レジスター このレジスターにはCRCシグネチャーが含まれています。シグネチャー・レジスターには、あらかじめ計算されたCRC値とユーザーモードで計算されたCRC値とを比較した結果が含まれています。エラーが検出されなければ、シグネチャー・レジスターはすべてゼロになります。シグネチャー・レジスターがゼロ以外であれば、コンフィグレーションCRAMの内容のエラーを示します。CRC_ERROR信号はこのレジスターの内容に基づきます。
32ビット・ストレージ・レジスター このレジスターには、あらかじめ計算された32ビットのCRCシグネチャーがコンフィグレーション・ステージの終了時にロードされます。このシグネチャーは、ユーザーモード時にCRCエラーを計算するために32ビットのCompute and Compare CRCブロックにロードされます。このレジスターは、CHANGE_EDREGJTAG命令の実行時に32ビットのスキャンチェーンを形成します。CHANGE_EDREGJTAG命令で、ストレージレジスターの内容を変更することができます。したがって、命令の実行によりエラーを注入することで、動作中にエラー検出CRC回路の機能をインシステムでチェックすることができます。CHANGE_EDREGJTAG命令を発行しても、デバイスの動作は停止されません。