リモート・アップデートのインテル®FPGA IPユーザーガイド

ID 683695
日付 7/13/2021
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ドキュメント目次

1.2.2. リモート・システム・コンフィグレーション・コンポーネント

表 1.   インテル® Arria® インテル® Cyclone® デバイスのリモートシステムコンフィグレーションコンポーネント
コンポーネント 説明
ページ・モード機能

専用の32ビット開始アドレスレジスターPGM[31..0]が開始アドレスを保持しています。

ファクトリー・コンフィグレーション

ファクトリーの設定は、アドレスポインタセットに応じてデフォルトの設定設定として設定できます。

ファクトリーのコンフィグレーションは、電源投入時にデバイスにロードされます。

アプリケーション・コンフィグレーション・データのロード中にシステムにエラーが発生したか、nCONFIGのアサーションによってデバイスがリコンフィグレーションした場合、デバイスはファクトリー・コンフィグレーションをロードします。なお、リモート・システム・コンフィグレーション・レジスターがファクトリー・コンフィグレーションの理由を判断します。この情報に基づいて、ファクトリー・コンフィグレーションはロードするアプリケーション・コンフィグレーションを決定します。

アプリケーション・コンフィグレーション

アプリケーション・コンフィグレーションは、アドレスポインタセットに応じてデフォルトのコンフィグレーション設定にすることができます。

アプリケーション・コンフィグレーションは、電源投入時にデバイスにロードされます。

アプリケーション・コンフィグレーションは、リモート・ソースから受信するコンフィグレーション・データです。このデータはメモリー・ストレージ・デバイスのさまざまな位置またはページ(ファクトリー・デフォルト・ページは除く)に格納されます。

ウォッチドッグ・タイマー

ウォッチドッグ・タイマーは別のメカニズムの機能性を判断する回路です。ウォッチドッグ・タイマーは、アプリケーションが正しく実行している間、リセット状態のままの時間遅延リレーのように機能します。

インテル® Arria® および インテル® Cyclone® デバイスは、誤ったアプリケーション・コンフィグレーションによってデバイスが停止したままになるのを防ぐため、リモート・システム・コンフィグレーション向けのビルトイン・ウォッチドッグ・タイマーを備えています。

タイマーは29 ビット・カウンタですが、ウォッチドッグ・タイマーの値を設定するにあたっては上位12 ビットのみを使用します。

アプリケーション・コンフィグレーションが有効であることを確認するには、ユーザーモードが動作中の一定時間内、ウォッチドッグreset_timeを継続的にリセットする必要があります。

アプリケーション・コンフィグレーションがカウント・アップ前にユーザー・ウォッチドッグ・タイマーをリセットしない場合、専用回路は、デバイスをファクトリー・コンフィグレーションでリコンフィグレーションし、ユーザー・ウォッチドッグ・タイマーをリセットします。

リモート・アップデート・サブブロック

リモート・アップデート・サブブロックは、リモート・コンフィグレーション機能を管理します。このサブブロックはリモート・コンフィグレーション・ステート・マシンによって制御され、さまざまなコンフィグレーション・レジスターを制御するにあたって必要な制御信号を生成します。

リモート・コンフィグレーション・レジスター

リモート・コンフィグレーション・レジスターは、ページアドレスとコンフィグレーション・エラーの原因を常に把握します。ユーザーはアップデート・レジスターとシフトレジスターの両方を制御することができます。ステータスレジスターとコントロール・レジスターは内部ロジックによって制御されますが、シフトレジスターを介して読み取られます。

コンフィグレーション・レジスターの詳細については、 コンフィグレーション、デザイン・セキュリティー、およびリモートシステムのアップグレード の章 インテル® Arria® コアファブリックおよび汎用I/Oハンドブック または インテル® Cyclone® コアファブリックおよび汎用I/Oハンドブックを参照してください。