リモート・アップデートのインテル®FPGA IPユーザーガイド

ID 683695
日付 7/13/2021
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ドキュメント目次

1.4.2. リモート・システム・コンフィグレーション・コンポーネント

表 13.   Cyclone® IV インテル® Cyclone® 10 LPデバイスのリモート・システム・コンフィグレーション・コンポーネント
コンポーネント 説明
ページ・モード機能

Cyclone® IV インテル® Cyclone® 10 LP デバイスは、最上位22ビットを設定するASコンフィグレーションに24ビットのブート開始アドレスを使用します。同様の設定が Cyclone® IV EデバイスのAPコンフィグレーションに適用されます 。そして、 Cyclone® IV インテル® Cyclone® 10 LP デバイスはpgmout ポートをサポートしていません 。

ファクトリー・コンフィグレーション

ファクトリー・コンフィギュレーションはデフォルトのコンフィギュレーション・セットアップです。

リモート・コンフィグレーション・モードでは、ファクトリー・コンフィグレーションはパワー・アップ時に Cyclone® IVおよび インテル® Cyclone® 10 LPデバイスにロードされます。

アプリケーション・コンフィグレーション・データのロード中にシステムにエラーが発生したか、nCONFIGのアサーションによってデバイスがリコンフィグレーションした場合、デバイスはファクトリー・コンフィグレーションをロードします。なお、リモート・システム・コンフィグレーCション・レジスターがファクトリー・コンフィグレーションの理由を判断します。この情報に基づいて、ファクトリー・コンフィグレーションはロードするアプリケーション・コンフィグレーションを決定します。

Apコンフィグレーション手法のリモート・アップデートのパワー・アップ時、 Cyclone® IV Eデバイスは次のアドレスに配置されているデフォルトのファクトリー・コンフィグレーションをロードします。

boot_address[23:0] = 24'h010000 = 24'b1 0000 0000 0000 0000

デフォルトのファクトリー・コンフィグレーション・アドレスは、APFC_BOOT_ADDR JTAGインストラクションを使用して任意のアドレスに変更することができます。ファクトリー・イメージは不揮発性メモリーに格納され、リモート・アクセスを使用して更新または変更されることはありません。これはサポートされるパラレル・フラッシュメモリーのデフォルトの開始アドレス位置0x010000(デフォルトのアドレスが変更されている場合は更新済みのアドレス)に対応します。なお、0x010000はAPフラッシュメモリーの16ビットのワードアドレスであることに注意してください。ただし、 インテル® Quartus® Primeソフトウェアは8ビットのバイト・アドレッシングを実装しているため、このアドレスでの正しい インテル® Quartus® Primeソフトウェア設定は0x020000となります。

アプリケーション・コンフィグレーション

アプリケーション・コンフィグレーションは、リモート・ソースから受信するコンフィグレーション・データです。このデータはメモリー・ストレージ・デバイスのさまざまな位置またはページ(ファクトリー・デフォルト・ページは除く)に格納されます。

ウォッチドッグ・タイマー

ウォッチドッグ・タイマーは別のメカニズムの機能性を判断する回路です。ウォッチドッグ・タイマーは、アプリケーションが正しく実行している間、リセット状態のままの時間遅延リレーのように機能します。

Cyclone IVデバイスは、誤ったアプリケーション・コンフィグレーションによってデバイスが停止したままになるのを防ぐため、リモート・システム・コンフィグレーション向けのビルトイン・ウォッチドッグ・タイマーを備えています。

タイマーは29 ビット・カウンタですが、ウォッチドッグ・タイマーの値を設定するにあたっては上位12 ビットのみを使用します。

タイマーはデバイスがユーザーモードになった後にカウントを開始します。アプリケーション・コンフィグレーションが、時間切れになる前にユーザー・ウォッチドッグ・タイマーをリセットしない場合、専用回路はデバイスをファクトリー・コンフィグレーションでリコンフィグレーションし、ユーザー・ウォッチドッグ・タイマーをリセットします。

アプリケーション・コンフィグレーションが有効であることを確認するには、ユーザーモードが動作中の一定時間内、ウォッチドッグreset_timeを継続的にリセットする必要があります。

リモート・アップデート・サブブロック

リモート・アップデート・サブブロックは、リモート・コンフィグレーション機能を管理します。このサブブロックはリモート・コンフィグレーション・ステート・マシンによって制御され、さまざまなコンフィグレーション・レジスターを制御するにあたって必要な制御信号を生成します。

リモート・コンフィグレーション・レジスター

リモート・コンフィグレーション・レジスターは、ページアドレスとコンフィグレーション・エラーの原因を常に把握します。ユーザーはアップデート・レジスターとシフトレジスターの両方を制御することができます。ステータスレジスターとコントロール・レジスターは内部ロジックによって制御されますが、シフトレジスターを介して読み取られます。

Cyclone IVデバイスでは、リモート・システム・アップグレード・ステータスレジスターに追加機能があります。3セットのレジスターは、現在のアプリケーション・コンフィグレーションのステータスと、その前の2 つのアプリケーション・コンフィグレーションのステータスを格納します。

コンフィグレーション・レジスターについての詳細は、該当するデバイス・ハンドブックの「Configuration, Design Security, and Remote System Upgrades」の章を参照してください。