HDMI Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683798
日付 12/04/2023
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ドキュメント目次

8. HDMIシミ​​ュレーション例

HDMIシミュレーション例では、HDMI Intel® FPGA IPの機能を評価します。また、独自のシミュレーションを作成するための開始点となります。
このシミュレーション例は、 ModelSim* - Intel® FPGA Starter Editionシミュレーターを対象としています。シミュレーションは、次のコア機能をカバーしています。
  • IEC-60958オーディオ形式
  • 標準H/V/DE/RGB入力ビデオ形式
  • HDMI 2.0b スクランブル操作のサポート
注: このシミュレーション・フローは、 インテル® Quartus® Prime スタンダード・エディション ModelSim* - Intel® FPGA Starter Editionを使用している場合にのみ適用されます。 インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのシミュレーション・フローに関しては、それぞれのデザイン例のユーザーガイドを参照してください。
図 71. HDMIテストベンチ

テスト・パターン・ジェネレーター (TPG) は、ビデオ・スティミュラスを提供します。IPコアでは、オーディオ・パケット・ジェネレーターとAUXパケット・ジェネレーターを使用してHDMI TXコアにスティミュラスを提供します。HDMI TXコアからの出力により、HDMI RXコアを駆動します。

このIPコアでは、メモリーマップド・マスターのスティミュラスが必要です。それにより、HDMI 2.0bスクランブルのテストベンチを動作させます。このスティミュラスは、I2C DDCチャネルで通常見られるアクティビティーを実装します。この時点で、IPコアはSCDCレジスターのスクランブル・イネーブル・ビットをアサートします。

テストベンチでは、入力および出力ビデオでCRCチェックを実装します。テストベンチでは、送信されるデータのCRC値を、受信するビデオデータで計算されるCRCと照合します。テストベンチは、レシーバーから4つの安定したV-SYNC信号を検出するとチェックを実行します。

補助サンプル・ジェネレーターでは、固定データを生成します。これはトランスミッターから送信されます。レシーバー側では、チェッカーにより、想定されている補助データが正しく受信され、デコードされているかを比較します。

オーディオ・サンプル・ジェネレーターでは、インクリメント・テスト・データ・パターンを生成し、オーディオチャネルを介して送信します。レシーバー側では、オーディオ・データ・チェッカーにより、インクリメント・テスト・データ・パターンが正しく受信され、デコードされているかのチェックおよび比較を行います。