HDMI Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683798
日付 12/04/2023
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ドキュメント目次

5.3. ソースのクロックツリー

ソースではさまざまなクロックを使用します。
図 33. ソースのクロックツリー次の図は、ソースコアでさまざまなクロックがどのように接続されているかを示しています。

HDMIソースでは、4つのトランシーバー・チャネル (データを送信する3つのチャネルとクロック情報を送信する1つのチャネル) をインスタンス化する必要があります。

図 34. Support FRL = 1の場合のソースのクロックツリー

Support FRL = 1の場合、トランシーバーPLLには2つのリファレンス・クロックがあります。

  • リファレンス・クロック0は、プログラミング可能なオシレーターからの任意のTMDSクロック周波数で供給されます。
  • リファレンス・クロック1は、フリーランニングの100MHzクロックで提供されます。

トランシーバーPLLでは、TMDSモードとFRLモードでリファレンス・クロック0とリファレンス・クロック1を切り替えます。

汎用フェーズ・ロック・ループ (PLL) のリファレンスはトランシーバー・クロック出力 (tx_clk) クロックで、それを使用してFRLクロック (frl_clk) を生成します。ビデオクロック (vid_clk) は225MHzの静的周波数に固定することができます。リンクスピード・クロック (ls_clk) は、Support FRL パラメーターをオンにしている場合には必要ありません。詳細は、表 41 を参照してください。

図 35. Support FRL = 0の場合のソースのクロックツリー

Support FRL = 0の場合、高速シリアル・インターフェイス (HSSI) ブロックのトランシーバーPLLにある1つのリファレンス・クロックは、プログラミング可能なオシレーターからの任意のTMDSクロック周波数で供給されます。

汎用フェーズ・ロック・ループ (PLL) は同じプログラミング可能なオシレーターからの同じクロックをリファレンスとしており、それを使用してビデオクロック (vid_clk) とリンクスピード・クロック (ls_clk) を生成します。FRLクロック (frl_clk) は、Support FRLパラメーターをオフにしている場合は必要ありません。

ビデオデータは vid_clk でコアにクロック入力され、TMDSまたはFRLデータは tx_clk (Support FRL = 1) または ls_clk (Support FRL = 0) でコアからクロック出力されます。FRLデータは frl_clk でクロック出力されます。

アプリケーションで (トランシーバーの最小データレート要件を下回る) 低TMDSビットレートが必要な場合、そのアプリケーションにはDCFIFOとオーバーサンプリング・ロジックで構成されるユーザーロジックが必要です。

  • DCFIFOでは、TMDSデータを ls_clk からより高速なトランシーバー出力クロック (tx_clk[0]) に同期します。このDCFIFOは、Support FRL = 1の場合には必要ありません。
  • オーバーサンプリング・ロジックにより、TMDSデータの各ビットを指定回数反復します。
  • オーバーサンプリング・コントロール・ビットを有効にすると、トランシーバーはHDMIソースコアとオーバーサンプリング・ロジックの間でTMDSデータを送信します。
  • トランシーバーがボンディング・モードの場合、tx_clk[0] を4つのチャネルにわたって使用することができます。

Support FRL = 0で、アプリケーションに低TMDSビットレートが必要ない場合は、コアの出力を tx_clk[0] のトランシーバーに直接接続し、コアの ls_clk を駆動することができます。CLK1 (ls_clk) を生成するGPLLは必要ありません。