HDMI Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683798
日付 12/04/2023
Public
ドキュメント目次

4.3.1. HDMIハードウェア・デザインのコンポーネント

このデモ用デザインでは、Video and Image Processing (VIP) Suite IPコアまたはFIFOバッファーをインスタンス化し、HDMIのシンクとソース間で直接HDMIビデオストリームのパススルーを実行します。

デモ用ハードウェア・デザインは、次のコンポーネントで構成されています。

  • HDMIシンク
    • トランシーバー・ネイティブPHY (RX)
    • トランシーバーPHYリセット・コントローラー (RX)
    • PLL
    • PLLリコンフィグレーション
    • マルチレート・リコンフィグレーション・コントローラー (RX)
    • オーバーサンプラー (RX)
    • DCFIFO
  • シンクのDisplay Data Channel (DDC) およびStatus and Control Data Channel (SCDC)
  • トランシーバー・リコンフィグレーション・コントローラー
  • VIPのバイパスとオーディオ、補助、InfoFrameバッファー
  • プラットフォーム・デザイナー・システム
    • HDMIビデオストリームに向けたVIPパススルー
    • ソースSCDCコントローラー
    • HDMIソース・リコンフィグレーション・コントローラー
  • HDMIソース
    • トランシーバー・ネイティブPHY (TX)
    • トランシーバー fPLL
    • トランシーバーPHYリセット・コントローラー (TX)
    • PLL
    • PLLリコンフィグレーション
    • オーバーサンプラー (TX)
    • DCFIFO
    • クロックイネーブル・ジェネレーター
図 10. HDMIハードウェア・デザイン例のブロック図次の図は、デザインのハイレベル・アーキテクチャーを示しています。

次に示すデザイン例のアーキテクチャー詳細は、ブロック図の番号に対応しています。

  1. シンクのTMDSデータには、データチャネル0 (青)、データチャネル1 (緑)、データチャネル2 (赤) の3つのチャネルがあります。
  2. オーバーサンプラー (RX) インスタンスとデュアルクロックFIFO (DCFIFO) インスタンスは、各TMDSデータチャネル (0、1、2) に対して複製されます。
  3. HDMI RXコアの各カラーチャネルのビデオデータ入力幅は、チャネルあたりのRXトランシーバーPCS-PLD間パラレルデータ幅に相当します。
  4. 各カラーチャネルは16bpcに固定されています。HDMI RXコアのビデオデータ出力幅は、クロックあたりのシンボル数 * 16 * 3 に相当します。
  5. Clocked Video Input (CVI) IPコアおよびClocked Video Output (CVO) IPコアのビデオデータ入力幅は、NUMBER_OF_PIXELS_IN_PARALLEL * BITS_PER_PIXEL_PER_COLOR_PLANE * NUMBER_OF_COLOR_PLANES の値に相当します。HDMIコアとインターフェイス接続するには、NUMBER_OF_PIXELS_IN_PARALLEL、BITS_PER_PIXEL_PER_COLOR_PLANE、およびNUMBER_OF_COLOR_PLANESの値がそれぞれ、クロックあたりのシンボル数、16、3に一致している必要があります。
  6. HDMI TXコアのビデオデータの入力幅は、クロックあたりのシンボル数 * 16 * 3 に相当します。ユーザースイッチを使用して、CVO IPコア (VIPパススルー) またはDCFIFO (VIPバイパス) からのビデオデータを選択することができます。
  7. HDMI TXコアの各カラーチャネルのビデオデータ出力幅は、チャネルあたりのTXトランシーバーPCS-PLD間パラレルデータ幅に相当します。
  8. DCFIFOインスタンスとオーバーサンプラー (TX) インスタンスは、各TMDSデータチャネル (0、1、2)、およびクロックチャネルに対して複製されます。
  9. オーバーサンプラー (TX) では、クロックイネーブル信号を使用してDCFIFOからデータを読み出します。
  10. ソースのTMDSデータには、データチャネル0 (青)、データチャネル1 (緑)、データチャネル2 (赤)、およびクロックチャネルの4つのチャネルがあります。
  11. RXマルチレート・リコンフィグレーション・コントローラーでは、TMDS_Bit_clock_Ratio ポートのステータスが必要です。それにより、340Mcsc未満 (HDMI 1.4b) と340Mcsc以上 (HDMI 2.0b) のTMDS文字レートの間で適切なRXリコンフィグレーションを行います。このポートのステータスは、適切なTXリコンフィグレーションとスクランブルの実行に向け、Nios IIプロセッサーとHDMI TXコアでも必要です。
  12. HDMI PLL、RXトランシーバー・リセット・コントローラー、およびHDMI RXコアからのリセット・コントロールおよびロックステータス信号です。
  13. HDMI PLL、TXトランシーバー・リセット・コントローラー、およびHDMI TXコアのリセットおよびオーバーサンプリング・コントロール信号です。HDMIシンクからのロックステータス信号およびレート検出測定有効信号により、TXリコンフィグレーション・プロセスを開始します。
  14. I2CのSCLおよびSDAラインで、双方向コンフィグレーションに向けたトライステート・バッファーを備えます。Arria VおよびStratix Vデバイスでは、ALTIOBUF IPコアを使用します。
  15. SCDCは主に、ソースでシンクTMDSコンフィグレーション・レジスターの TMDS_Bit_Clock_Ratio ビットおよび Scrambler_Enable ビットを更新する目的で設計されています。