HDMI Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683798
日付 12/04/2023
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ドキュメント目次

6.3. シンクのクロックツリー

シンクコアではさまざまなクロックを使用します。

ロジックでは、トランシーバー・データをコアに供給する際に、3つのCDRクロック (rx_clk[2:0]) を使用します。

TMDSおよびTERC4デコードは、Support FRL パラメーターをオンにしている場合は、リンクスピード・クロック (ls_clk) またはトランシーバー・リカバリー・クロックで行われます。シンクではその後、ピクセルデータを再度サンプリングし、ビデオ・ピクセルクロック (vid_clk) でコアの出力にデータを提供します。

ピクセルデータ・クロックは、使用するビデオ形式 (HDMI仕様内) によって異なります。

図 59. シンクのクロックツリー次の図は、シンクコアでさまざまなクロックがどのように接続されているかを示しています。
HDMIシンクの場合、TMDSモードでデータを受信するには3つのレシーバーチャネル、FRLモードでデータを受信するには4つのレシーバーチャネルをインスタンス化する必要があります。
図 60. Support FRL = 1の場合のシンクのクロックツリー

Support FRL = 1の場合、トランシーバーRX CDRには2つのリファレンス・クロックがあります。

  • リファレンス・クロック0は、HDMIコネクターからのTMDSクロックで供給されます。
  • リファレンス・クロック1は、フリーランニングの100MHzクロックで提供されます (FRLモード)。

このRX CDRでは、TMDSモードとFRLモードに基づきリファレンス・クロック0とリファレンス・クロック1を切り替えます。

汎用フェーズ・ロック・ループ (GPLL) のリファレンスはトランシーバー出力クロックで、それを使用してFRL (frl_clk) クロックを生成します。vid_clk は225MHzの静的周波数に固定することができます。Support FRL = 1のデザインでは、ls_clk は必要ありません。

図 61. Support FRL = 0の場合のシンクのクロックツリー

Support FRL = 0の場合、汎用フェーズ・ロック・ループ (GPLL) のリファレンスはHDMIシンク・コネクターからのTMDSクロックです。これを使用して、トランシーバーRX CDRへのリファレンス・クロック、コアのリンクスピード・クロック (ls_clk)、およびビデオクロック (vid_clk) を生成します。このGPLLでは、TMDSモードとFRLモードに基づきリファレンス・クロック0とリファレンス・クロック1を切り替えます。

  • Support FRL = 0のデザインでは、frl_clk は必要ありません。
注: GPLLとは、 インテル® Arria® 10 インテル® Cyclone® 10 GX インテル® Stratix® 10、および Agilex® 7 FタイルデバイスではIOPLL Intel® FPGA IPを指しています。Arria VおよびStratix VデバイスではPLL Intel® FPGA IPを指しています。
  • TMDS/FRLデータは、ls_clk (Support FRL = 0)、またはトランシーバー・リカバリー・クロック (Support FRL = 1) でコアにクロック入力されます。すべてのチャネルは同じクロックソース (GPLL CLK1) で駆動されます。
  • ビデオデータは vid_clk でコアからクロック出力されます。

TMDSモード (Support FRL = 0) において、ls_clk および vid_clk は、色深度、TMDSビットクロック比、ユーザー・オーバーサンプリング・コントロール・ビット情報、および検出されたクロックチャネル周波数帯域に基づき導出されます。